◆携帯電話普及が一因 デートDVへの社会的関心は、数年前から高まってきた。被害の内容は人によって異なるが、加害者の大半は男性で、多いのは過度の監視や束縛だ。「携帯電話の普及で、いつでもどこでも連絡がとれるようになり、束縛したりされたりする時間が昔と比べて長くなった」。DVの防止活動などを行う市民団体「あゆみだした女性の会」(岐阜市)の広瀬直美代表(44)は、こう説明する。同会では平成19年から、「デートDV防止プログラム」と題した講座を高校で開いている。「若いうちにデートDVとは何か知ってもらうこと」が狙いだ。NPO法人「女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ」(神戸市)も昨年度から、兵庫県と共同で、高校での「デートDV防止出張授業」を始めた。要請を受けて昨年度は10校で、今年度は46校で開催。女子生徒の3割近くが何らかの被害を受けたことが分かり、中には「自分が加害者だと気づいた男子生徒もいた」という。
◆「愛と暴力は違う」 歌を通じて啓発する人もいる。2年前にシャンソン歌手としてCDデビューし、埼玉女子短期大で非常勤講師(女性学)を勤めるジャーナリストの宮淑子さん(64)は昨秋、デートDVをテーマにしたオリジナルCD「愛という名の暴力」(オリエントレコード)を発表した。講義を受ける学生約200人のうち約20人が被害者だと分かり、ショックを受けたのが発端で、学生の実体験を基に自ら作詞した。宮さんは「『愛』と『暴力』は全然違うのに混同しがち。若い世代の人たちが愛情とは何か、デートDVとはどんなことなのか気づくことが、結婚後のDV防止にもつながる。歌がそういうきっかけの一つになれば」と話している。 ◇ ■20、30代の20% 経験「ある」 内閣府が、10代か20代のころに交際相手がいた(いる)男性799人と女性943人に、相手から「身体に対する暴行」「精神的な嫌がらせや恐怖」「性的な行為の強要」のいずれか一つでも受けたことがあるかどうか聞いたところ、女性は20代が最も多く全体の21・3%、30代の19・6%が「ある」と回答した。男性は最も多い20代で9・4%。3項目のうち1つでも該当した女性128人のうち、21・9%は「命の危険を感じた」という。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/236718
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