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首都東京体感治安(1、2日 単位レベル)
略取誘拐が増加
【治安うんちく】
オンラインゲームで知り合った14歳の女子中学生を自宅に連れ込んでいた東京渋谷区の大学生(20)が8月18日に警視庁に未成年者誘拐の現行犯で逮捕された。被害者には7月ごろから自宅の合鍵を渡していたという。
犯人は男だけではない。栃木県宇都宮市の介護職の女(55)は、なんと路上で10歳代の少年に「車に乗って話を聞いてくれない」と誘いこんでいたとして栃木県警に逮捕されるなど今年に入り、略取誘拐が増えている。
…… …… …… ……
警察庁によると、令和6年7月現在の略取誘拐人身売買の認知件数は351件で、前年同期より45件の増加。検挙件数は58件増の306件、検挙人員は38人増の276人。いずれも7月現在として過去5年間で最多なのである。この結果、検挙率は6.2ポイントアップして87.2㌫だった。
認知件数のランキングは東京の37件、大阪の33件、兵庫の26件、埼玉の24件、神奈川と愛知の各21件などと続いている。発生が無かったのは山梨、富山、山口の3県もある。
検挙率のランキングは福島と滋賀の各200㌫、青森の140㌫、新潟と島根の各125㌫などと続いている。
低かったのは発生があっても0㌫が山形と宮崎。これに岐阜と鹿児島の各60㌫、福井と京都の各66.7㌫などと続いた。
大阪はなんと前年より35.2ポイントアップの97.0㌫、東京は15.7ポイントもダウンして67.6㌫だった。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【悪質商法はうそつき】(警察庁標語)
(う)まい話しを信用しない
(そ)うだんする
(つ)られて返事しない
(き)っぱり、断る
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突入前、実家に電話の若い巡査に涙
あさま山荘取材の元カメラマン
2022/2/26 09:00
大渡 美咲
あさま山荘事件50年
あさま山荘事件の資料に目を通す小野義雄さん=2月22日(大渡美咲撮影)
昭和47年2月の過激派組織「連合赤軍」によるあさま山荘事件は、現場の状況を伝える記者やカメラマンにとっても過酷な現場だった。いつ事態が動くか分からず、自身も銃弾に襲われるかもしれないという緊張感の中、10日間にわたる雪深い山の中で取材は続いた。当時、カメラマンとして現場で取材にあたった元産経新聞記者の小野義雄さん(78)もその一人だ。
まるで戦地のよう
千葉県富津市で暴れる野猿の撮影をしていたところ、上司から無線機で連絡があったのは昭和47年2月19日午後のことだった。すぐに東京都内にある本社に戻り、電車で長野県軽井沢町に向かった。
当時は携帯電話やパソコンはなく、取材本部の民宿とは別に現場に近い取材拠点としてあさま山荘近くの別荘の軒下を借りた。カメラマンは24時間3交代制で、小野元記者は防弾チョッキを着て撮影に臨んだ。軽井沢は連続氷点下。テントで簡易の屋根を作り、一斗缶で火をたいて寒さをしのいだ。
「みなウイスキーのポケット瓶を飲んで体を温めていた。軽井沢からポケット瓶が消えたといわれた」と振り返る。
当時機動隊員が食べていたことで爆発的ヒットとなった「カップヌードル」は報道陣にとっても心強い「味方」だった。ただ、水がなく、雪を溶かして温めたお湯で作った。
いよいよ突入の28日、機動隊員の突入とは逆の建物の側でカメラを構え、そのときを待った。約7時間にわたる攻防の末、警視庁第9機動隊員が窓から旗を振った瞬間をカメラに収めた。
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