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首都東京体感治安(23、24日 単位レベル)
すり犯が増加
【治安うんちく】
「すり」には様々の手口がある。最も危険なのは混雑する電車やバスに乗り込む際だという。場所的に危険なのは電車に乗り込む際の直前。改札口の手前、電車のドアが閉まる瞬間などだ。さらに電車内でつい眠り込んでしまった際にポケットやカバンからすり盗られる場合もある。これを「仮睡狙い」という。
最近、こんな事件があった。東京都台東区のJR御徒町駅に停車中の電車内で、座席で眠っていた39歳の男性のカバンから手帳をすり取ったとして住所不定の無職の男(44)が警視庁に逮捕された。しかも、警戒のため車内にいた捜査員による現行犯逮捕だ。皮表紙の手帳を財布とまちがったらしい。そうしたスリの認知件数が増えている。
…… …… …… ……
警察庁によると、令和6年7月現在のすりの認知件数は834件で、前年同期より15件の増加。検挙件数は281件で逆に36件の減少。
このため、検挙率は5.0ポイントもダウンして33.7㌫だった。検挙人員は196人で7人の増加。
認知件数のランキングは東京の324件、大阪の194件、神奈川の39件、福岡の38件、愛知の34件などと続く。東京が前年より60件増加している。
発生が無かったのは岩手、秋田、栃木、山梨、鳥取、島根、徳島、佐賀、長崎、宮崎の10県。
検挙率のランキングは茨城と滋賀の各200㌫、京都の130㌫、和歌山の125㌫など。100㌫が青森、山形、福井、兵庫、岡山、山口、香川、熊本、大分の9県。
低かったのは発生の無い10県のほか群馬、三重。それに愛知の5.9㌫、大阪の11.9㌫などと続く。なお東京は23.1㌫だった。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【悪質商法はうそつき】(警察庁標語)
(う)まい話しを信用しない
(そ)うだんする
(つ)られて返事しない
(き)っぱり、断る
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突入前、実家に電話の若い巡査に涙
あさま山荘取材の元カメラマン
2022/2/26 09:00
大渡 美咲
あさま山荘事件50年
あさま山荘事件の資料に目を通す小野義雄さん=2月22日(大渡美咲撮影)
昭和47年2月の過激派組織「連合赤軍」によるあさま山荘事件は、現場の状況を伝える記者やカメラマンにとっても過酷な現場だった。いつ事態が動くか分からず、自身も銃弾に襲われるかもしれないという緊張感の中、10日間にわたる雪深い山の中で取材は続いた。当時、カメラマンとして現場で取材にあたった元産経新聞記者の小野義雄さん(78)もその一人だ。
まるで戦地のよう
千葉県富津市で暴れる野猿の撮影をしていたところ、上司から無線機で連絡があったのは昭和47年2月19日午後のことだった。すぐに東京都内にある本社に戻り、電車で長野県軽井沢町に向かった。
当時は携帯電話やパソコンはなく、取材本部の民宿とは別に現場に近い取材拠点としてあさま山荘近くの別荘の軒下を借りた。カメラマンは24時間3交代制で、小野元記者は防弾チョッキを着て撮影に臨んだ。軽井沢は連続氷点下。テントで簡易の屋根を作り、一斗缶で火をたいて寒さをしのいだ。
「みなウイスキーのポケット瓶を飲んで体を温めていた。軽井沢からポケット瓶が消えたといわれた」と振り返る。
当時機動隊員が食べていたことで爆発的ヒットとなった「カップヌードル」は報道陣にとっても心強い「味方」だった。ただ、水がなく、雪を溶かして温めたお湯で作った。
いよいよ突入の28日、機動隊員の突入とは逆の建物の側でカメラを構え、そのときを待った。約7時間にわたる攻防の末、警視庁第9機動隊員が窓から旗を振った瞬間をカメラに収めた。
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