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首都東京体感治安(16、17日 単位レベル)
特殊詐欺の検挙が減少
【治安うんちく】
今年1月に、フィリピンに拠点を置いた特殊詐欺が摘発され8人が逮捕されたほか、カンボジア拠点の詐欺で3人が逮捕されるなど海外での摘発が多い。こうした組織化、広域化のため全国の警察に特殊詐欺連合捜査班を設置して、一体となっての検挙に全力を挙げている。ところが、今年上半期の検挙が減少しているのだ。
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警察庁によると、令和6年上半期の特殊詐欺の検挙件数は2623件で、前年同期より1276件の減少。
年間推移をみると、平成26年は3252件だったが以降は年々増加。令和2年には7427件と最多を記録、3年には6600件と減少したものの、4年には増加に転じていたが、今年は上半期だが減少している。
検挙人員は914人で483人の減少。平成26年は1985人で、以降は増減を繰り返して令和元年には2861人と最多を記録。5年には2455人まで減少したものの、今年はさらに減っている。
今年上半期の検挙件数を類型別でみると最多は預貯金詐欺で776件。これにオレオレ詐欺の658件、キャッシュカード詐欺盗の657件などと続く。
検挙人員914人のうち最多は受け子で568人、リクルートが68人、架け子が58人など。この中には暴力団構成員が153人含まれるが、驚きは外国人が47人もいるのだ。役割は受け子で27人と最も多い。
今回、摘発した「トクリュウ」だが、犯罪の指揮者がいて実行役としてアルバイトなどを雇い、仕事が終われば「ポイ捨て」になることから、組織の実態解明が困難になつているのは確かだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【悪質商法はうそつき】(警察庁標語)
(う)まい話しを信用しない
(そ)うだんする
(つ)られて返事しない
(き)っぱり、断る
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突入前、実家に電話の若い巡査に涙
あさま山荘取材の元カメラマン
2022/2/26 09:00
大渡 美咲
あさま山荘事件50年
あさま山荘事件の資料に目を通す小野義雄さん=2月22日(大渡美咲撮影)
昭和47年2月の過激派組織「連合赤軍」によるあさま山荘事件は、現場の状況を伝える記者やカメラマンにとっても過酷な現場だった。いつ事態が動くか分からず、自身も銃弾に襲われるかもしれないという緊張感の中、10日間にわたる雪深い山の中で取材は続いた。当時、カメラマンとして現場で取材にあたった元産経新聞記者の小野義雄さん(78)もその一人だ。
まるで戦地のよう
千葉県富津市で暴れる野猿の撮影をしていたところ、上司から無線機で連絡があったのは昭和47年2月19日午後のことだった。すぐに東京都内にある本社に戻り、電車で長野県軽井沢町に向かった。
当時は携帯電話やパソコンはなく、取材本部の民宿とは別に現場に近い取材拠点としてあさま山荘近くの別荘の軒下を借りた。カメラマンは24時間3交代制で、小野元記者は防弾チョッキを着て撮影に臨んだ。軽井沢は連続氷点下。テントで簡易の屋根を作り、一斗缶で火をたいて寒さをしのいだ。
「みなウイスキーのポケット瓶を飲んで体を温めていた。軽井沢からポケット瓶が消えたといわれた」と振り返る。
当時機動隊員が食べていたことで爆発的ヒットとなった「カップヌードル」は報道陣にとっても心強い「味方」だった。ただ、水がなく、雪を溶かして温めたお湯で作った。
いよいよ突入の28日、機動隊員の突入とは逆の建物の側でカメラを構え、そのときを待った。約7時間にわたる攻防の末、警視庁第9機動隊員が窓から旗を振った瞬間をカメラに収めた。
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