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首都東京体感治安(29、30日 単位レベル)
暴力団の検挙人員が減少
【治安うんちく】
特殊詐欺のかけ子グループに、電話回線を提供していた指定暴力団山口組系組幹部(47)が大阪府警に逮捕された。なんと46都道府県の約850人から約20億円の詐取事件にも関与していると見られている。
こうした暴力団の検挙件数、検挙人員の減少が続いているが、合わせて各組織の構成員の減少もあり、事件数が減っているのではと理解したい。
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警察庁によると、令和6年2月現在の暴力団の検挙人員は刑法で654人、特別法犯で381人の計1053人。刑法犯が前年同期より242人、特別法犯で18人のそれぞれ減少。
刑法犯で、減少数の最多は詐欺で94人も減って126人と半減している。それに傷害が41人減の130人、窃盗が35人減の91人などと続くが、増加したのはその他刑法犯で13人増の73人などだった。
一方、特別法犯は暴力団排除条例が24人も増えて31人と警察による徹底取締が数字に現れている。
特筆すべきは薬物事犯―減少傾向が続いていた覚醒剤取締法がなんと18人も増えて203人になった。これに対して大麻取締法が35人減の62人なのである。
令和5年の年間での検挙人員は刑法犯6068人で特別法犯が3542人の9610人。刑法犯が87人、特別法犯が206人も減少している。
こうした警察による取締だけでない。なんと兵庫県尼崎市では、市内全域での暴力団事務所の運営を禁止し、さらに罰則を設けた暴力団排除条例がこのほど議会で可決された。罰則を設けたのは全国市町村で初めてだという。今後も、官民挙げての壊滅作戦を期待したい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【悪質商法はうそつき】(警察庁標語)
(う)まい話しを信用しない
(そ)うだんする
(つ)られて返事しない
(き)きっぱり、断る
★特殊詐欺対策などで増員 全国警察で計2700人(28日)日経
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★0代女性が2億円以上だまし取られる 特殊詐欺事件 千葉 松戸(18日)NHK
突入前、実家に電話の若い巡査に涙
あさま山荘取材の元カメラマン
2022/2/26 09:00
大渡 美咲
あさま山荘事件50年
あさま山荘事件の資料に目を通す小野義雄さん=2月22日(大渡美咲撮影)
昭和47年2月の過激派組織「連合赤軍」によるあさま山荘事件は、現場の状況を伝える記者やカメラマンにとっても過酷な現場だった。いつ事態が動くか分からず、自身も銃弾に襲われるかもしれないという緊張感の中、10日間にわたる雪深い山の中で取材は続いた。当時、カメラマンとして現場で取材にあたった元産経新聞記者の小野義雄さん(78)もその一人だ。
まるで戦地のよう
千葉県富津市で暴れる野猿の撮影をしていたところ、上司から無線機で連絡があったのは昭和47年2月19日午後のことだった。すぐに東京都内にある本社に戻り、電車で長野県軽井沢町に向かった。
当時は携帯電話やパソコンはなく、取材本部の民宿とは別に現場に近い取材拠点としてあさま山荘近くの別荘の軒下を借りた。カメラマンは24時間3交代制で、小野元記者は防弾チョッキを着て撮影に臨んだ。軽井沢は連続氷点下。テントで簡易の屋根を作り、一斗缶で火をたいて寒さをしのいだ。
「みなウイスキーのポケット瓶を飲んで体を温めていた。軽井沢からポケット瓶が消えたといわれた」と振り返る。
当時機動隊員が食べていたことで爆発的ヒットとなった「カップヌードル」は報道陣にとっても心強い「味方」だった。ただ、水がなく、雪を溶かして温めたお湯で作った。
いよいよ突入の28日、機動隊員の突入とは逆の建物の側でカメラを構え、そのときを待った。約7時間にわたる攻防の末、警視庁第9機動隊員が窓から旗を振った瞬間をカメラに収めた。
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