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首都東京体感治安(2、3日 単位レベル)
犯行の動機をみると
【治安うんちく】
親子や夫婦間など親族関係の殺人事件が多くなっていると書いたが、犯行の動機はなんなのか? 統計が無いので報道から拾ってみた。
昨年12月2日に岡山県倉敷市で、長男が他の男に両親の殺害を依頼して父親が殺害され母親が重傷を負うという事件―犯行の動機は親子間における金銭トラブルだつた。
同26日には長崎県内で、寝ている妻を殺害したとして逮捕された夫に懲役8年が言い渡されたが、動機は「寝たきり状態の妻との生活は予想外に困難だ」と将来を悲観しての犯行。
11月に茨城県牛久市で高齢夫婦の遺体が発見された事件は、40歳になる息子が金を奪うためただった。
さらに10月22日に福島県相馬市で69歳の父親を殺害したとして逮捕された介護施設職員の男(39)は、父親が病気という家庭環境を悲観しての犯行など、抱えている悩み事が要因となる多くの事例が見えている。しかし、この統計は見当たらない。
…… …… …… ……
警察庁によると、令和4年の刑法犯検挙件数を犯行の動機別でみると最も多かったのは対象物自体の所有消費目的で6万3521件。勿論、これは窃盗犯が中心で5万5106件だ。続くのは生活困窮によるものが5万1444件で、やはり窃盗が主な目的だが殺人は15件もある。そして憤怒は4万3128件と続くが粗暴犯中心で殺人は361件。さらに怨恨は殺人が102件もある。
では上記の実例に該当するとみられるのが介護看病の疲れがあり156件で、殺人は29件。このほかの統計では子育ての悩みがある。なんと271件もあり、うち殺人は11件なのである。
近年の大きな課題の一つが地域社会の繋がりの希薄さだ。そういえば、住民の立場になり必要な援助を行う民生委員なるものがあった。市町村に配置されており、昭和の時代には家庭訪問までしてくれた。いろんな話し相手になってくれて頼もしかった。
親族関係の犯行動機をしっかり把握し、民生委員の活用など行政がしっかりした対策を講じる時期に来ている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【悪質商法はうそつき】(警察庁標語)
(う)まい話しを信用しない
(そ)うだんする
(つ)られて返事しない
(き)きっぱり、断る
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突入前、実家に電話の若い巡査に涙
あさま山荘取材の元カメラマン
2022/2/26 09:00
大渡 美咲
あさま山荘事件50年
あさま山荘事件の資料に目を通す小野義雄さん=2月22日(大渡美咲撮影)
昭和47年2月の過激派組織「連合赤軍」によるあさま山荘事件は、現場の状況を伝える記者やカメラマンにとっても過酷な現場だった。いつ事態が動くか分からず、自身も銃弾に襲われるかもしれないという緊張感の中、10日間にわたる雪深い山の中で取材は続いた。当時、カメラマンとして現場で取材にあたった元産経新聞記者の小野義雄さん(78)もその一人だ。
まるで戦地のよう
千葉県富津市で暴れる野猿の撮影をしていたところ、上司から無線機で連絡があったのは昭和47年2月19日午後のことだった。すぐに東京都内にある本社に戻り、電車で長野県軽井沢町に向かった。
当時は携帯電話やパソコンはなく、取材本部の民宿とは別に現場に近い取材拠点としてあさま山荘近くの別荘の軒下を借りた。カメラマンは24時間3交代制で、小野元記者は防弾チョッキを着て撮影に臨んだ。軽井沢は連続氷点下。テントで簡易の屋根を作り、一斗缶で火をたいて寒さをしのいだ。
「みなウイスキーのポケット瓶を飲んで体を温めていた。軽井沢からポケット瓶が消えたといわれた」と振り返る。
当時機動隊員が食べていたことで爆発的ヒットとなった「カップヌードル」は報道陣にとっても心強い「味方」だった。ただ、水がなく、雪を溶かして温めたお湯で作った。
いよいよ突入の28日、機動隊員の突入とは逆の建物の側でカメラを構え、そのときを待った。約7時間にわたる攻防の末、警視庁第9機動隊員が窓から旗を振った瞬間をカメラに収めた。
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