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首都東京体感治安(9、10日 単位レベル)
住宅侵入盗が増加に転じる
【治安うんちく】
年間推移で平成16年以降、減少し続けていた住宅対象の侵入盗—今年に入り増加に転じている。
…… …… …… ……
警察庁によると、令和5年10月現在の住宅対象侵入盗の認知件数は1万4655件で、前年同期より1760件の増加。検挙件数は7082件で同591件の減少。この結果、検挙率は11.2ポイントもダウンして48.3㌫だった。
検挙人員は1625人で181人の増加。うち少年は131人で13人増えている。
認知件数のランキングは埼玉の1378件、愛知の1081件、千葉の1000件、神奈川の913件、東京の763件、大阪の569件などと続く。埼玉がなんと前年より277件、愛知も220件、茨城も205件とそれぞれ増加しているのだ。
検挙率のランキングは奈良の90.2㌫、秋田の83.3㌫、島根の82.4㌫、東京と神奈川の各69.9㌫と続いている。
低かったのは栃木の17.5㌫、鹿児島の26㌫、香川の26.8㌫、愛知の28.8㌫、長野の30.3㌫などと続き、大阪は39.3㌫だった。
年間推移をみると、刑法犯が最多の平成14年の認知件数は18万9336件だつたが翌年の19年には19万0473件と最多を記録。以降は減少に転じて20年には9万1195件と10万件を割り、26年には4万8120件、令和4年には1万5692件と過去22年間で最低を記録していた。ところが今年に入り増加に転じているのだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【悪質商法はうそつき】(警察庁標語)
(う)まい話しを信用しない
(そ)うだんする
(つ)られて返事しない
(き)きっぱり、断る
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突入前、実家に電話の若い巡査に涙
あさま山荘取材の元カメラマン
2022/2/26 09:00
大渡 美咲
あさま山荘事件50年
あさま山荘事件の資料に目を通す小野義雄さん=2月22日(大渡美咲撮影)
昭和47年2月の過激派組織「連合赤軍」によるあさま山荘事件は、現場の状況を伝える記者やカメラマンにとっても過酷な現場だった。いつ事態が動くか分からず、自身も銃弾に襲われるかもしれないという緊張感の中、10日間にわたる雪深い山の中で取材は続いた。当時、カメラマンとして現場で取材にあたった元産経新聞記者の小野義雄さん(78)もその一人だ。
まるで戦地のよう
千葉県富津市で暴れる野猿の撮影をしていたところ、上司から無線機で連絡があったのは昭和47年2月19日午後のことだった。すぐに東京都内にある本社に戻り、電車で長野県軽井沢町に向かった。
当時は携帯電話やパソコンはなく、取材本部の民宿とは別に現場に近い取材拠点としてあさま山荘近くの別荘の軒下を借りた。カメラマンは24時間3交代制で、小野元記者は防弾チョッキを着て撮影に臨んだ。軽井沢は連続氷点下。テントで簡易の屋根を作り、一斗缶で火をたいて寒さをしのいだ。
「みなウイスキーのポケット瓶を飲んで体を温めていた。軽井沢からポケット瓶が消えたといわれた」と振り返る。
当時機動隊員が食べていたことで爆発的ヒットとなった「カップヌードル」は報道陣にとっても心強い「味方」だった。ただ、水がなく、雪を溶かして温めたお湯で作った。
いよいよ突入の28日、機動隊員の突入とは逆の建物の側でカメラを構え、そのときを待った。約7時間にわたる攻防の末、警視庁第9機動隊員が窓から旗を振った瞬間をカメラに収めた。
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