札束をチラ見せ…15億円集めた詐欺男の「カバン芸」(27日)産経
ある人は老後のため、ある人は新規事業立ち上げのため…。それぞれが夢や生活のために蓄えていた資金を男は次々と引き出していった。兵庫県警が2月以降、詐欺や金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕した大阪市の元会社役員、佐藤広行被告(56)=詐欺罪などで起訴。高配当や元本保証をうたって暗号資産(仮想通貨)などへの投資を募り、30都道府県の約千人から15億円以上を集めていたとされる。「一見地味そう」(出資者)とされる男がこれだけの金を集められた理由は、人の心に入り込む演出があったからだ。被害者たちがその手口を語った。
「毎月10%の配当がある。元本も保証する」「5億~6億円は軽く稼げます」
暗号資産についてのセミナー会場で、佐藤被告は参加者へこう語りかけた。持っていたかばんからは、さりげなく札束がはみ出していた。熱心にメモを取っていた参加者らの目は札束にくぎ付けとなった。
「暗号通貨投資アドバイザー」を自称していた佐藤被告。セミナー参加者の中から出資してくれそうな人を探し、海外のゲーム会社が開発した暗号資産「プレイコイン」や人工知能(AI)を活用する外国為替証拠金取引(FX)への投資を勧めていった。
兵庫県の男性(74)は平成27年ごろ、大阪市内で開かれたセミナーで佐藤被告と出会った。当時は退職から数年が経過したころ。老後のために1千万円ほどあった貯金を増やせないかと考えていた。
佐藤被告は高級なスーツを着ているわけでも、時計やアクセサリーを身に着けているわけでもなく、ポロシャツ姿のカジュアルな装いだったという。
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https://www.sankei.com/article/20220527-N3CT7JGDUVOORAEMW5HJN5S4ZQ/
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