東日本大震災などの発生を受けて立川市に整備された警視庁の「東日本災害警備訓練施設」。オレンジ色のレスキュー服を着た警視庁災害対策課特殊救助隊員や機動隊員らが、救助技術の向上に励む中に、5人の〝新人〟隊員がいた。
特殊救助隊の研修生として派遣された福島、滋賀、鹿児島、兵庫、高知の5県警からの5人の警察官だ。いずれもそれぞれの県警で救助に携わって10年前後のキャリアを持つが、4月から1年間は救助技術の基礎をしっかりと学び、県警に戻って指導などに役立てる予定だ。
福島県警から派遣された塙健(はなわたける)警部補(35)は、東日本大震災が警察官としての転機となったと話す。塙警部補は津波被害を受けた福島県浪江町で避難誘導や搬送活動に携わった。東京電力福島第1原発事故が起きた地域では、津波被害への救助活動をすぐには行うことができなかった。
「凄惨(せいさん)な現場で無力感を感じた」塙さんは、「警察官として一人でも多くの人の命を助けたい」という思いが強くなったという。
滋賀県警の倉田文裕警部補(35)も東日本大震災に派遣され、無力さを感じ、日々災害救助に携わりたいという思いを持って仕事をしてきた。救助に携わって12年のベテランだが、「新しい知識や基本を一つでも多く学び、自県に帰って生かしたい」と力を込める。
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