福島の被災体験収集へ 伝承館、広島や長崎参考に(4日)日経
東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町)は、2011年3月の震災と東京電力福島第1原発事故で被災した福島の人々の体験収集を始める。地震と津波、原発事故による「複合災害」の記憶を後世に語り継ぐデータベースとする狙い。計26万件超の被爆体験記を収集、公開している原爆被爆地・広島、長崎の取り組みを参考にする。
インタビューに応じた高村昇館長は「複合災害を経験した福島の人にしか語れないことがたくさんある。次の災害への教訓にし、国際的にも発信すべきだ」と話す。
ピーク時に約16万4800人に上った避難者だけでなく、避難者を受け入れた自治体の関係者、風評被害に遭った1次産業従事者など多様な人々の体験を対象とする方針。被災自治体の幹部からは住民帰還を判断した時の苦労など発生から数年たった時点の証言も集めたいとしている。
伝承館職員による聞き取りや、被災者への体験記提供の呼び掛けを想定している。本人の許可を得られたものは一般公開する考えで、研究や伝承に役立てる方針だ。
モデルとする広島、長崎両市の国立原爆死没者追悼平和祈念館(追悼祈念館)は、それぞれ被爆50年目の1995年から現在までに広島で約14万7千件、長崎で約11万6千件の被爆体験を収集。両館やインターネットで公開している。
伝承館はイベント共催などで交流がある二つの追悼祈念館から体験の収集や保存のノウハウを学ぶ。長崎大の医師でもある高村館長は「被爆から77年となる長崎では被爆者の記憶が薄れたり、変わったりしている。証言収集は記憶が新しい早い時期から始めることが大事だ」と強調した。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE024300S2A400C2000000/
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