馬毛島自衛隊基地、本年度内にも着工方針 防衛省 米軍FCLPは完成前に開始も(20日)共同
防衛省は19日、西之表市馬毛島で計画する米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転を伴う自衛隊基地整備について、基地本体を2022年度内に着工したい考えを明らかにした。工期は4年程度を見込み、滑走路などを先行整備する方針。年度内に着工した場合、基地完成前の25年度にもFCLP開始の可能性がある。
同市であった市側との協議で説明した。終了後、信太正志参事官は「22年度予算に3000億円超の整備費を計上した。当然執行を目指すので、環境影響評価(アセスメント)の手続きを年度内に終えたい」と述べた。協議で示した工事工程によると、FCLPに必要とされる滑走路や航空保安施設は、着工から約2年半で完成する。
同省はアセスの結果を伝える準備書の概要も公表した。騒音などを含め、基地整備事業の総合評価は「環境保全への配慮は適正」と結論付けている。
汚水処理や港湾の施設近くでは、水の汚れや土砂による濁りが基準値を上回ったものの「局所的範囲」にとどまり、裸地面の保護や濁水の流出抑制といった措置を取るとした。
ウミガメ類については、夜間工事中に上陸すると騒音で行動が制限される恐れを指摘。一方、上陸跡の確認場所は西側の砂浜に限られ、工事区域から離れるため産卵は維持されると推定した。サンゴ類は一部失われると予測し、重要な種は移植・移築するとしている。
準備書は3段階あるアセス手続きの第2段階に当たる。同省熊本防衛支局は19日、鹿児島県や西之表市など関係自治体に送付した。約3000ページ。20日公告し、県庁や西之表市役所など9カ所で5月19日まで縦覧できる。期間中に関係各自治体で住民説明会を実施する。
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