突然「当選おめでとう」…応募してないのに!? 特定健診の受診率向上へ、熊本市がキャンペーン 全員対象に抽選(28日)
熊本市の国民健康保険加入者で特定健診を受診した元公務員の男性(74)から「応募した覚えがないのに突然、『受診者プレゼントキャンペーン』の賞品が届いた」との投稿が寄せられた。中身は健康食品会社のビタミン剤。なぜ自治体から品物が送られてくるのか、その狙いは‥。
男性は昨年9月に特定健診を受け、半年後の今年3月に熊本市から「ご当選おめでとうございます」という文書と一緒に賞品が届いた。「民間の会社から試供品が送られてくることはあるが、なぜ市が企業の営業活動みたいなことをするのだろう」と首をかしげる。
送られてきた市の文書によると、このキャンペーンは応募が不要で、一定期間の受診者全員が抽選の対象になる仕組みだ。ビタミン剤は協賛企業から提供されたもの。ただ、同封された企業の文書には「ご応募いただき誠にありがとうございました」と書かれており、男性は「自分の意思で応募したと勘違いしかねない」と苦笑する。
賞品と文書を送った熊本市の国保年金課に尋ねた。そもそも特定健診の受診者に賞品を贈るのは「より多くの人に受診してもらい、受診率を上げるため」と説明。特定健診は生活習慣病の予防が目的だが、市の受診率は2019年度に30・9%、20年度は新型コロナウイルスの影響で27・7%(速報値)に下がり、対象者の3人に1人も受けていない状況だ。
全国的にも、政令市などの大都市平均は熊本市と同水準にとどまる。このため国は16年度にガイドラインを策定し、受診の動機づけとして自治体などに物品の提供を認めた。熊本市は翌17年度からプレゼントキャンペーンを始め、予算で調達した商品券などのほか、協賛企業からの提供品も賞品として活用している。
市はキャンペーンに関して、受診券を送る際に説明書を同封して趣旨を伝えている。ただ、年間に数件は当選者から「応募していない」「身に覚えがない」といった指摘があり、「表現が適切かどうか検討したい」という。
熊本市は、23年度までに特定健診の受診率60%達成を目標に掲げる。現状では極めて高いハードルだが、国保年金課は「生活習慣病のリスクが分かれば、保健師などから改善に向けた助言を受けることもできる。特に40、50代は積極的に検討してほしい」と受診を呼びかけている。(河内正一郎)続きを読む
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