北朝鮮による拉致被害者の即時奪還を求める署名活動が2日、花見客でにぎわう東京・上野であり、主催した支援組織「救う会埼玉」の関係者らが「被害者はもう40年以上、桜を見ることができずにいる。一刻も早い救出へ力添えをお願いしたい」と呼びかけた。
上野公園近くで行われた活動には、同会などから約40人が参加。拉致被害者の増元るみ子さん(68)=拉致当時(24)=の弟、照明さん(66)は「国民の声が大きくならない限り政府は動かない。被害者が日本の美しい風景を見られる日が訪れるよう、署名という形で思いを示してほしい」と訴えた。
拉致被害者家族会の前代表で昨年12月に83歳で亡くなった飯塚繁雄さんは、埼玉県内に居を構え、生前は同会の活動にも熱心に姿を見せていた。この日、マイクを握った同県の大野元裕知事は「飯塚さんは『絶対に諦めない』と繰り返していた。遺志を継ぎ、必ず被害者を取り戻すべく声を上げ続ける」と述べた。
署名した川崎市の主婦、谷素子さん(52)は「子供が2人いるが、突然、家族が離れ離れになる苦しみは想像を絶する。風化させてはいけない問題で、小さなことでも協力していきたい」と話した。
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