知床事故、船長携帯は航路大半圏外 乗客の電話で通報(1日)日経
北海道・知床沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、船長が運航会社「知床遊覧船」との通信手段として申告していた携帯電話は航路上の大半が圏外だったことが30日、関係者への取材で分かった。事故3日前の公的検査で衛星携帯電話から変更を申告、受理された。海上保安庁関係者によると、カズワンから海保への救助要請は、乗客が持っていた別の会社の携帯から発信されていた。
同社従業員が船に搭載する衛星携帯電話の番号を把握していなかったことも新たに判明した。関係者によると、カズワンから沈没しかかっていると無線で聞いた同業者が、知床遊覧船の従業員に連絡。従業員が番号を知らなかったため、同業者が教えたという。知床遊覧船の無線は、事故当日まで事務所のアンテナが破損したまま放置されていたことが既に分かっている。
同社の桂田精一社長は27日の記者会見で、カズワンに衛星携帯電話を搭載していたかについては、あいまいな説明に終始。無線は故障していたことを認めた上で、携帯電話や同業者の無線とやりとりが可能だったとして問題ないとの認識を示していた。
国土交通省によると、カズワンの豊田徳幸船長は事故3日前の20日、船舶安全法に基づく日本小型船舶検査機構(JCI)の中間検査を受けた際、携帯電話でも連絡が可能と衛星携帯電話からの変更を申し出た。JCI担当者が海上でやりとりが可能か聞いたところ、「つながる」と答えた。これまで同様の回答をする業者がいたため変更を認めたという。
豊田船長が申告した携帯電話は現場海域が圏外で、地元の同業他社関係者によると、沈没が確認された「カシュニの滝」付近では、ほとんど通話できない。〔共同〕
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