「出し子」として約1億円引き出しか 現金詐取疑いで中国人逮捕（２２日）NHK

中国の公安警察を装って50代の女性に電話をかけ「国際的な事件の容疑がかかっている。関わっていないことを証明してほしい」などとうそを言って現金を振り込ませてだまし取ったとして、28歳の中国人が逮捕されました。
警視庁は、いわゆる「出し子」としてこれまでにおよそ1億円を引き出した疑いがあるとみて調べています。調べに対し容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、埼玉県草加市の会社員で中国籍の林建平容疑者（28）です。
警視庁によりますと、去年12月、中国の公安警察などを装って埼玉県に住む50代の女性に電話をかけ、「国際的なマネーロンダリング事件の容疑がかかっている。関わっていないことを証明してほしい」などとうそを言って現金140万円を他人名義の口座に振り込ませてだまし取ったとして、詐欺などの疑いが持たれています。

去年12月に都内の路上で警察官に職務質問された際、乗っていた車の中から他人名義のキャシュカード33枚と暗証番号が書かれたメモが見つかったということです。
調べに対し「だましたり、電話をかけたりしたことはない」と容疑を否認する一方、「現金の引き出しや送金には200回ほど関わった」とも供述しているということです。
警視庁は特殊詐欺グループのいわゆる「出し子」として、これまでにおよそ1億円を引き出した疑いがあるとみて調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220422/k10013593981000.html