令和2年3月に大阪メトロの男性社員=当時(45)=が社内で自殺した問題で、遺族側は7日、大阪メトロ側がパワハラや長時間労働と自殺の因果関係を認めて謝罪し、解決金を支払うなどの内容で訴訟外の和解が成立したと明らかにした。
男性は大阪市西区の本社ビルの階段踊り場で首をつって死亡した。同社の社内調査によると、男性は生前に、上司から「あほ」「死んでまえ」などの暴言を浴びせられ、丸刈りで出社したこともあった。
労働基準監督署は自殺から1年余りがたった昨年6月、3週間で120時間を超える時間外労働が自殺の原因の一つだとして労災認定したが、上司によるパワハラとの因果関係は判断しなかった。
この日明らかにされた示談の内容は、同社が男性の貢献に感謝する▽パワハラや時間外労働の事実を認めて遺族に謝罪する▽解決金を支払う▽業務改善と再発防止に取り組む-など。
大阪市内で記者会見した20代の長男は「二度と犠牲者を出さないと約束した。より良い働き方に向けた改善を心より願う」と話した。
大阪メトロの河井英明社長は「全社員が一丸となって組織風土の改善、労働環境の見直しを進める」とコメントした。
https://www.sankei.com/article/20220307-7FWQ4B2BCVL5FI5KBYIELUU3TI/