14人が死亡、6千人以上が重軽症を負った平成7年のオウム真理教による地下鉄サリン事件から20日で27年となるのを前に、事件で夫を亡くした高橋シズヱさん(75)らが18日、古川禎久法相や和田雅樹公安調査庁長官と面会し、後継団体「アレフ」による被害者への賠償金の支払い実現への協力や、後世に事件を伝える資料館の設立などを要望した。
高橋さんは面会後、1枚のカナリアの剝製の写真を手に東京都内で会見に臨んだ。カナリアは7年3月22日、山梨県内の教団施設に強制捜査に入った警視庁の捜査員が毒ガスの検知役として持ち込み、事件後は捜査員にペットとして飼われていたという。
高橋さんは「若い世代はサリン事件そのものを知らない人も多い。大事な役目を果たしたカナリアの剝製のように、肌感覚で分かる現物を見ることも風化の防止になる」とし、事件の関連資料を展示する資料館の必要性を訴えた。
会見の参加者からは、後継3団体への団体規制法に基づく観察処分について、更新期間の撤廃を求める声も上がった。
目黒公証役場事務長監禁致死事件で死亡した仮谷清志さん=当時(68)=の長男、実さん(62)は観察処分の更新期間が3年間であることについて「更新のたびに遺族も証人として被害感情を伝えていて、過去のつらい思いを話さないといけない」と指摘。「被害者も高齢化している。後継団体が存続する限り、監視を続けてほしい」と話した。
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