閉庁の帯広少年院 最後の一年に密着 「正しい道を進んでほしい」(21日)TBS
非行少年の立ち直りを支えてきた北海道にある帯広少年院。今年3月末、その役目を終えます。閉庁までの一年間に密着しました。
去年7月。帯広少年院の少年たちは、月末に控えた文化祭の練習に追われていました。
その一人、A少年。仲間と窃盗を繰り返して逮捕され、ここに来ました。
A少年
「(入った当初は)後悔はあまりしていなかった。自分がやったことだから、しょうがないというぐらいにしか思っていなかった」
1965年に開設した帯広少年院。多いときには120人以上が集団生活を送っていましたが、近年は少年事件が減ったことで、10人あまりに減少。施設の老朽化もあり、今年3月末での閉庁が決まりました。孤立しがちな少年が、少年院に来るといいます。
帯広少年院 浅野哲郎法務教官
「社会ではないがしろにされてきたりとか、誰も応援してくれないとか、俺は孤独だとかいう風に思って、犯罪をして、普通の人だったらたとえば家族のことを思い出して思いとどまるとか、そのストッパーが弱い人たちが少年院に来る人たちには多いので」
ここに来た当初は、心を開けなかったというA少年。法務教官たちと接するうちに、自分が犯した罪と向き合うことができたといいます。
A少年
「大人を信じていなかったんですけど、言っていることとやっていることが違うなって。ここの先生方は親切で自分がちょっと反抗しても、親以外でこうやってくれる人がいるんだなって、本気で怒ってきてくれて、怒られて腐っても、心配してくれて面接してくれたりとか…」
帯広少年院では、一年を通じてさまざまなイベントが行われてきました。しかし、この一年は、新型コロナの影響で多くのイベントが中止に。それでも、「社会から孤立していない」と知って貰うためにも、文化祭の開催を決めたといいます。
帯広少年院 浅野哲郎法務教官
「たくさんの人がきてくれるんだとか、そのたくさんの人から拍手をもらうとかっていう色々な人から実は応援されているんだ、こんな閉鎖的な空間で自分達と職員だけの世界だけじゃないんだということを知ることが大きいと思います」
迎えた文化祭当日。少年たちの家族や、地元の人たちが見守ります。剣舞に、演劇。少年たちが、2か月間の練習の成果を披露します。
そして、A少年の出番。A少年は書道で、四字熟語を書きました。古い故事に由来する「慧可断臂」。なぜ、この言葉を選んだのでしょうか。
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