小松基地、飛行禁止認めず 米軍・自衛隊機の騒音訴訟（１６日）共同

航空自衛隊小松基地（石川県小松市）の周辺住民らが、米軍機と自衛隊機の一部時間帯の飛行差し止めと騒音被害の賠償を国に求めた「第5、6次小松基地騒音訴訟」の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部は16日、一審金沢地裁判決を支持し、飛行差し止め請求を退けた。国側に過去分の賠償の支払いを命じる一方、将来分は認めなかった。全国7基地の騒音被害を巡る訴訟の一つ。
　蓮井俊治裁判長は判決理由で、自衛隊機運航は「防衛大臣の公権力の行使に当たり、民事上の訴えは不適法」として請求を却下。米軍機に関しては、国の支配が及ばない第三者の行為を差し止める請求に理由はないとして棄却した。
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