神戸の洋服ブランド「イング」が下請法違反 公取委が再発防止を勧告（１日）共同

女性向けファッションブランド「ＩＮＧＮＩ（イング）」などを扱うアパレルメーカー「イング」（神戸市中央区）が、発生していない配送費用約７１００万円を、下請け業者に負担させたとして、公正取引委員会は１日、下請法違反で同社に再発防止を勧告した。
　公取委によると同社は、倉庫から店舗への商品配送費用を製造業者に負担させ、「物流費」などとして業者に支払う代金から差し引いていたが、インターネット通販でも同様にしていたという。通販では店舗を通さずに直接消費者と取引するため、業者が配送費を負担する必要はなかった。
期間は２０１８年２月～１９年４月と同７月～２１年４月。下請け業者２４社から、計約７１００万円を違法に受け取ったといい、すでに解散した１社を除いて全て返金したという。
　同社は「勧告を真摯に受け止め、今後改善していく」とした。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202203/0015101276.shtml