新型コロナウイルス感染症対策で東京などに適用されていた「まん延防止等重点措置」が全面解除されて初の週末の26日、新潟県内はあいにくの天候にもかかわらず、行楽地には県外から多くの人が訪れた。
 重点措置は22日に全面解除され、全国のどの地域にも適用されていないのは1月8日以来となった。
 大勢の参拝客や観光客が訪れていた弥彦村の弥彦神社。駐車場には県外ナンバーの車が目立ち、土産物店は品定めする人で活気づいていた。
 家族で訪れた東京都の歯科衛生士女性(45)は「誕生日のお祝いで2年半ぶりの旅行で来た。ようやく全面解除され、ほっとしている。(引っ越しなどで)多くの人が移動すると感染者が増えるかもしれないのは心配だが、久々の旅行を楽しみたい」と話した。
 この日が春スキー営業のオープン日となった魚沼市の奥只見丸山スキー場では、県内外から集まったスキーヤーがさっそうとゲレンデを滑走していた。東京都の看護師(37)は「雪が軟らかく、人も多すぎず気持ちよく滑れた。措置解除前は思うようにスキーを楽しめなかったので、あと数回は春スキーを満喫したい」と声を弾ませた。
 奥只見観光も「サービス向上や感染対策の徹底で、客と地元の双方に奥只見は大丈夫との安心感を提供したい」と意気込んだ。
 観桜会の初日を迎えた上越市の高田城址公園は荒天で訪れる人はまばら。兵庫県から家族で訪れた男性(65)は「3回目のワクチン接種が済み、来たことのなかった上越市を旅先に選んだ。密を避けながらも十分旅行を楽しめている」と語った。
 一方、感染者が減らないことに警戒する声も。新潟駅前で東京行きの高速バスを待っていた新潟市西区の男性(71)は「東京に1泊して、友人と山遊びと美術館巡りを楽しむ予定。感染者数が高止まりしているのは気に掛かるが、基本的な対策を徹底したい」と気を引き締めていた。