大学入学共通テスト初日に試験会場の東京大(東京都文京区)の前で、受験生ら3人が包丁で刺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された名古屋市の私立高2年の少年(17)が、直前に東京メトロの車内や駅で9回程度にわたり、放火を試みていたことが16日、分かった。その後、駅を出て最初に目にした男性(72)を刺したことも判明。3本の刃物や大量の可燃性液体を持っており、警視庁少年事件課は、複数の犯行形態を想定するなど大量殺害を入念に計画したとみている。同課は同日、少年の自宅を家宅捜索した。
捜査関係者によると、少年は15日朝、高速バスで名古屋から東京に到着。東京メトロで東大前駅に向かう途中の南北線の車内で、可燃性の液体をしみこませた自らのバッグに火を付けようとしたが、少年は「うまく火が付かなかった」などと話しているという。
到着した東大前駅構内では、火を付けた着火剤を複数回投げたが、同様に火の手は上がらず、午前8時半ごろ、駅構内を出て最初に目に入った男性を自宅から持参した包丁(刃渡り約12センチ)で刺し、受験生の女子生徒(17)と男子生徒(18)も刺した。男性は重傷だが、3人は命に別条はないという。
少年はすぐに身柄を確保されたが、その際、ナイフ(同約6センチ)や折り畳み式のこぎり(同約21センチ)を所持。栄養ドリンクの瓶などで自作した可燃性液体を入れた火炎瓶のようなものなども約20本持っていた。
少年事件課は、車両や駅で火を付けようとしたが計画通りに進まず、刃物で襲う方法に切り替えた可能性があるとして、詳しい状況を調べている。
https://www.sankei.com/article/20220116-XBJDZGIXZNN5JNERD5MS23ZLV4/