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2022年1月18日 (火)

“歌会始の儀” 天皇皇后両陛下、皇族の歌とその背景 全紹介(18日)TBS

「歌会始の儀」が18日午前、皇居・宮殿松の間で行われました。今年のお題は「窓」です。天皇皇后両陛下と8人の皇族方の歌が詠進されました。みなさまの歌と宮内庁が発表した歌の背景を紹介いたします。天皇ご一家の()内は現代仮名遣いの音読みです。ご一家は歌の英訳をそれぞれご自身でなさり、皇后さまが監修されたということです。
●天皇陛下(御製)
世界との往き来難かる世はつづき
窓開く日を偏に願ふ
(せかいとのいききがたかるよはつづきまどひらくひをひとえにねがう)
As our contacts with the world Remain difficult,I earnestly hope for a day When the window opens to the world
【背景】天皇陛下は昨年に引き続き新型コロナウイルスの感染症の感染拡大の収束を願う気持ちを歌に詠まれました。昨年は、人々の願いと、人々がこの試練を乗り越えようとする努力が実を結び、感染症が収束していくことを願われる気持ちを詠まれました。今年は、このコロナ禍が収束したその先に、今大きく落ち込んでいる世界との人々との往来が再び盛んになる日の訪れを願われる気持ちを詠まれました。
●皇后陛下(御歌) 新しき住まひとなれる吹上の
窓から望む大樹のみどり
(あたらしきすまいとなれるふきあげのまどからのぞむたいじゅのみどり)
Looking through the windows Of the Fukiage Palace,our new residence,We enjoy the greenery Of the great trees around us
【背景】天皇ご一家には、昨年の9月、それまで長くお住まいになりました赤坂御所から、上皇ご夫妻が一昨年まで長年お住まいになりました吹上御所に移居されました。この御歌は、吹上御所に新たに移居された皇后さまが、上皇ご夫妻への感謝の気持ちを新たになさりながら、大きな木々の緑深い御所からの眺めを詠まれたものです。
●愛子さま
英国の学び舎に立つ時迎へ
開かれそむる世界への窓
(えいこくのまなびやにたつときむかえひらかれそむるせかいへのまど)
As I stand before The House of learning where I shall study in Britain,I feel the windows to theworld Are opening up to me
【背景】愛子さまは、学習院大学女子高等科2年生の夏休みに、イギリスの全寮制私立学校、イートン校の寮に泊まり、 語学研修を中心に博物館や史跡などを訪問して総合的な文化体験学習をする「イートン・サマースクール」に参加されました。
初めて外国の学校を訪問になり歴史の重みを感じさせる立派な建物を目の前にされた時に、今、ここから世界が開かれようとしているというお心持ちになられました。約3週間にわたる英国での滞在への期待に心を弾ませる気持ちを詠まれた歌です。
●秋篠宮さま
窓越しに子ら駆け回る姿を見
心和みてくるを確かむ
【背景】COVID‐19の感染拡大に伴い、多くの学校で分散登校や遠隔授業が行われていた時期がありました。また、部活動を思うように行うことが出来ない時期も長く続きました。
秋篠宮さまは、毎年講義を行われている大学の建物から見える学校の児童生徒が、校庭で元気に過ごしている姿を目にされ、そうした時期のことを思い起こされながら、一時の安心感を覚えられたそうです。
●佳子さま
窓開くれば金木犀の風が入り
甘き香りに心がはづむ 【背景】佳子さまが秋のある日にお部屋の窓を開けると、金木犀の香りが風にのって漂ってきました。甘い香りにふれて嬉しいお気持ちになったことを歌に詠まれました。
●常陸宮家 正仁親王妃 華子さま
幼子は新幹線の窓に立ち
振りむきもせず川ながめいる
※「ながめいる」の「い」は歴史的仮名遣い
【背景】華子さまが地方を訪問された折に、乗車された新幹線で、小さな子どもが窓際に手でつかまり、熱心に富士山の雄大な景色や川に集う鳥たちを眺めていた姿を思い出し、この歌を詠まれました。
●三笠宮家 寛仁親王妃 信子さま
成人を姫宮むかへ通学に
かよふ車窓の姿まぶしむ
【背景】信子さまは、愛子さまを幼少時より深い敬意と愛情を持って見守ってこられました。昨年愛子さまが成年を迎えられ、信子さまのお喜びは誠に大きいものであります。
立派に成長された愛子さまはこれまでにも増して、より一層学問に邁進されておられます。通学のため、お車でお住まいの御所を颯爽と出発される際の、髪も綺麗に整われて健やかな愛子さまのご様子を車窓越しにご覧になった信子さまの心境を詠まれた歌です。
●三笠宮家 彬子さま
蛍光灯映る窓辺に思ひだす
大正帝の蛍雪の苦を
【背景】大正天皇の御製に「修身習学在文園 新固宣知故亦温 勿忘古人蛍雪苦 映窓燈火郭西村」とお詠みになり、学習院の学生に示された漢詩があります。彬子さまが研究室で仕事をされていた折、ふと窓の外をご覧になると、もうすっかり日が暮れていて、窓に蛍光灯が映っていたので、この御製を思い出されて、詠まれました。
●高円宮家 寛仁親王妃 久子さま
車窓より眺むる能登の広き海
よせくる波は雪降らしめつ
【背景】車の窓からご覧になった能登の海と雪が降っている寒々とした情景を詠まれた歌です。 ●高円宮家 承子さま
コロナ禍に換気もとめて
閉ぢぬ窓エアコン眺めて
しばし案ずる
【背景】コロナ禍で、窓は「開けるもの」から「開いているもの」に変わり、暑さや寒さを感じる度に、エアコンか環境保護か、と葛藤する気持ちを詠まれた歌です。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4450515.html

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