新型コロナウイルス感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」が京都府内に再び適用されてから初の週末となった29日、京都市内の主要な観光地は人出がまばらだった。京都観光がにぎわいを取り戻す日はまた遠ざかった。

 東山区の清水寺周辺は閑散とし、来店を呼び掛ける店員の声だけが辺りに響いていた。
 三重県から京都の友人に会いに来た大学生の女性(20)は、感染者が少なかった昨年12月に宿泊を予約したが、重点措置の適用期間と重なった。「2年前に京都旅行を計画し、何度も延期してきたが、今日が誕生日だったのでどうしても来たかった」と話した。
門前には、客を待ち続けるタクシーの列が伸びていた。重点措置の適用が決まってから利用客は急激に減ったといい、男性運転手(54)は「もともと観光客が多い時期ではないが、昨年秋から客足が戻りつつあっただけに余計にきつく感じる」と嘆いた。
 近くの商店でつくる清水寺門前会によると、感染者数の増加が目立つようになった1月中旬ごろから観光客が減り始めていたが、この日はさらに少なくなったという。田中博武会長(76)は「2年間続いたコロナ禍の習慣で、何らかの制限が出されるとみなさん従うもんですね」と肩を落とした。
 NTTドコモの調査によると、29日午後3時時点の人出は、コロナ禍前の2020年1~2月の平均に比べ、下京区のJR京都駅周辺は26.5%減った。一方、繁華街は買い物客らで人通りが多く、中京区の四条河原町周辺は14.7%増だった。
https://nordot.app/860281361925849088?c=39546741839462401