大学入学共通テストの問題が流出した問題では、東大や慶応大などの有名大学の学生が多数登録する家庭教師のマッチングサイトが悪用された。大学生と生徒の両者が手軽に契約を結べるマッチングサイトの利便性のスキを突かれた形となった。
大学生の間で人気のアルバイトの一つである家庭教師。従来だと、家庭教師の派遣会社や知人の紹介を経て家庭教師となるケースが主流だったが、近年では家庭教師のマッチングサイトが人気だ。
今回のマッチングサイトでは大学生と生徒をサイト上で仲介するため、生徒は1980円を支払えば30日間に何人にでもメッセージをやり取りできる。大学生も派遣会社に手数料を取られないメリットがある。
家庭教師の派遣会社などを紹介する「家庭教師の窓口」の吉永泰進(やすゆき)代表によると「家庭教師は勉強が忙しい高学歴の大学生が短時間かつ高時給で稼ぐことがでるため人気で、マッチングサイトでは高学歴ということで料金をより高く設定できる」という。
今回の家庭教師マッチングサイトでは、登録している大学生を学校別に閲覧することが可能だ。学歴やレッスン科目などが記載され、高学歴の大学生は料金も高い傾向にあった。
従来の家庭教師派遣会社などであれば、契約を結ぶ際に生徒の家庭に会社側が直接訪問して確認を取っていた。今回のマッチングサイトでは名前とメールアドレス、携帯電話の仮登録をした後、クレジットカード情報などを入力して本登録する。だが、身元確認ができる書類の提出などは求められておらず、同サイトは「今回の件を受けて今後検討する」としている。
吉永代表は「マッチングサイトは何か問題が発生した場合に家庭教師が直接対応しなければならず、受験生側からも『料金を先払いしたのに先生が来ない』などといった事案も聞く。トラブルのもとになりやすい」と警鐘を鳴らした。
https://www.sankei.com/article/20220127-HTJRYJNPNJLENGLOQPX4Z3T75I/