警察官が鉄道利用を増やし「見せる警戒」 警視庁が取り組みスタート 交番勤務交代など移動時(26日)東京
交番の警察官が勤務交代で警察署と行き来する際、電車を利用します―。小田急線や京王線の電車内で乗客が襲われる事件が相次いだことを受け、警視庁は今月、同種事件を防ぐため、制服の警察官を積極的に電車に乗車させる「見せる警戒」を始めた。国土交通省は事件対策として防犯カメラの設置促進などを打ち出すが、鉄道会社にとっては費用が悩みどころ。警視庁のマンパワーを生かしてコストと手間をかけずにできる対策として効果が期待されている。(山田雄之)
れている。(山田雄之)
◆目立つ制服、乗客は安心
13日午前、東京都足立区の西新井大師そばの東武鉄道大師前駅に止まった電車に制服姿の警察官2人が乗り込んだ。スマートフォンを見ていた乗客たちは驚いたように顔を上げた。2人は隣駅までの数分間、車内を歩いて不審者がいないか警戒に当たった。
西新井署では6日から、管内の複数の交番で、勤務交代時の往復に東武鉄道の利用を始めた。この2人も交番勤務を終え、署に報告に行く途中。以前なら自転車を使っていた。
乗客の女性(59)は「京王線の事件後、電車の利用に少し不安があったが、警察官がいて安心した」。同鉄道の神崎和幸副管区長は「警備員は人件費もかかるため、社員が定期的に巡回している。想定を超える事件が続く中で、制服を着た警察官の乗車はありがたい」と話す。
◆相次ぐ凶行に対策は急務
走行中の電車を狙った事件は続発している。8月に小田急線で乗客が切り付けられるなどして10人が重軽傷を負い、10月に京王線で乗客が刃物で襲われ、ライターオイルをまいて火を付けられる事件が発生。11月にも九州新幹線で京王線の事件を模倣した男が車内の床に火を付けた。
国交省は今月3日、新造車両への防犯カメラ設置を義務付けるなどの対策を発表したが、費用負担が大きく、警備人員の増強にも限りがあるため、鉄道事業者は頭を悩ませている。
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