特殊詐欺防止を”寸劇”で啓発 鹿町工高生有志らの劇団 あすイベントで公演(20日)共同
還付金詐欺に気を付けて-。長崎佐世保市鹿町町の県立鹿町工業高の生徒会を中心に結成した劇団「鹿道(しかどう)」は、21日午前10時から同町の鹿町地区コミュニティセンターで開かれる「安全・安心まちづくりの集い」に出演し、江迎署監修による特殊詐欺被害防止の寸劇を披露する。
同署は2019年度、「犯罪なく3(さん)ば運動推進モデル地区」に鹿町地区を指定。その際に寸劇を行ってもらおうと、同校に打診し、生徒有志で「鹿道」を結成した。昨年は新型コロナウイルスの影響で活動は中止になったが、今回の催しに参加するため、2年ぶりに活動を再開した。
脚本は、県警の特殊詐欺防止の啓発劇を基に同署がアレンジ。暴力団グループが還付金詐欺を計画、高齢者が現金をだまし取られそうになるが、警察官の忠告を思い出し直前で難を逃れるという内容。1~3年の計12人は昼休みの20分という短時間で1週間程度、集中して稽古に取り組んだ。
「この曲が鳴ったら登場するけん」。18日の稽古で、生徒や署員と打ち合わせをするのは、暴力団組長役の下田健一署長。約10年間、暴力団関係担当刑事としての経歴があるため「適役」と一肌脱いだ。「若い人たちがふるさとを守りたいという思いで参加してくれている。ありがたい」と話す。
この日、初めてせりふを合わせた下田組長の子分役を演じるピーターソン・シェーン・陽春さん(17)=2年=は「緊張したけど、(本番で)自分はできると自信が持てた。本番は大きな声で演じたい。ちょっとでも特殊詐欺被害を防止することにつながれば」と話した。
高齢者役を演じる3年の秀野響輝さん(17)は小学生の時は目立つことが嫌いだったが、今回は「生徒会の活動として、最後の大仕事になるかも」と、この役に手を挙げた。せりふをゆっくり言うなどの工夫をして「自分もだまされやすいから、お年寄りだけではなく自分ごととして捉え、親近感が湧くように演じたい」と意気込んだ。
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