点滴連続中毒死事件 被告の元看護師に「無期懲役」判決の衝撃(21日)産経
横浜市の旧大口病院(現・横浜はじめ病院、休診中)で平成28年、入院患者3人の点滴に消毒液を混入させ中毒死させたとして殺人罪などに問われた元看護師、久保木愛弓(あゆみ)被告(34)の裁判員裁判の判決公判が9日、横浜地裁であり、家令(かれい)和典裁判長は「更生可能性も認められる」として無期懲役を言い渡した。3人を殺害しての極刑回避という結果に久保木被告を逮捕、起訴した神奈川県警と横浜地検には現在も、衝撃が走り続けている。
「生命軽視の度合いも強い」「動機も身勝手極まりない」。主文を後回しにし、犯行を断罪する裁判長の言葉に、その場にいた誰もが死刑宣告を意識したに違いない。そのため判決理由の最後の最後で「死刑を選択することには躊躇(ちゅうちょ)を感じざるを得ず」として無期懲役が言い渡された瞬間、横浜地裁101号法廷の空気は凍り付いた。
「いかんともしがたい」
判決によると、久保木被告は28年9月、勤務していた旧大口病院で、入院患者の興津朝江さん=当時(78)、西川惣蔵さんと八巻信雄さん=ともに同(88)=の点滴内に、医療器具の消毒などに用いられる消毒液「ヂアミトール」を混入させ中毒死させたほか、別の患者に投与予定の点滴袋5つに消毒液を混入し、殺害する準備をした。
「勤務時間中に患者が亡くなると、家族に説明しなければならない」-。自分がいないときに死んでほしいと、犯行を繰り返したとされる久保木被告。公判ではこの当時の被告の刑事責任能力の程度が最大の争点となった。検察側は完全責任能力があったと主張し、死刑を求刑。弁護側は心神耗弱状態であったとして無期懲役に処すのが相当と訴えていた。
https://www.sankei.com/article/20211121-OY5CCEQVARP2NAN7WHQOLA65HA/
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