神奈川県警が取り扱った検視が必要な遺体の搬送をめぐって葬祭会社に遺族を紹介し、その見返りに現金などを受け取ったとして、県警は21日、受託収賄の疑いで県警大和署の警部補、加藤聖容疑者(48)=相模原市緑区城山=を逮捕した。贈賄の疑いで県警宮前署の警部補、河合博貴容疑者(65)=同県大和市南林間、妻で葬祭会社の実質的経営者、恵子容疑者(60)=同=を逮捕した。いずれも認否を明らかにしていない。
加藤容疑者の逮捕容疑は、平成31年3月10日ごろから昨年1月30日ごろまでの間、大和署が取り扱った遺体の遺族を、同市内にある恵子容疑者の葬祭会社「林間葬祭」に優先して紹介するよう依頼され、その見返りに13回にわたって現金計127万円と商品券137枚(計68万5千円相当)を受け取ったとしている。
県警によると、加藤容疑者は31年2月に大和署に異動し、今年の4月まで遺体の検視、調査を行う刑事1課強行犯係に所属していた。河合容疑者とは元同僚の関係。
県警は、加藤容疑者が立場を利用し、事故や自殺で亡くなった人の遺族に、葬祭会社を紹介し、河合容疑者らから金品を得ていたとみて調べを進めている。大和署管内では年間400を超える遺体が検視の対象になっているという。
県警監察官室の鎌田耕造室長は「今後の捜査を踏まえ、厳正に対処する」とのコメントを発表した。
https://www.sankei.com/article/20211021-XIRZTXGFYFLCDPIU47SOGT4AYY/