警視庁管内体感治安レベル２

首都東京体感治安（２、３日　単位・レベル）
特殊詐欺で組織トップの責任追及へ
【治安うんちく】
　警視庁が暴力団神戸山口組組長宅に家宅捜索に入った。特殊詐欺事件で、関与が疑われる暴力団の最高幹部宅への捜索として注目に値する。
　暴力団による詐欺事件ではトップの責任を追求する動きが高まっている。トップを相手取った訴訟は１１件あるが４件が原告の勝訴だった。
　そう言えば、一般市民襲撃事件ではトップにも責任があるとしてこのほど暴力団工藤会の総裁に死刑判決が出されている。組織の指揮者としての責任を問う－これが、頂上作戦だ。
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　警察庁によると令和３年８月現在の暴力団員の総検挙者数は７１１７人で、前年より１２８０人の減少。
　このうち、刑法犯の検挙者数は４１５４人で同５８５人の減。特別法犯は２９６３人で同６９５人の減少。
　ほとんどの罪種で減少しているが、刑法犯の詐欺は１５１人も増加して８５７人の検挙だった。この特殊詐欺を含む詐欺犯－「受け子」とか「出し子」など組員以外の第三者を利用しており、やはり首根っこを押さえない限りはダメージにならない。その意味では、今回の警視庁の捜査は注目に値するだろう。
　暴力団組織の大きな収入源には薬物事犯がある。特別法犯で最も減少したのが覚醒剤取締法犯で検挙者数は前年より３８５人も減り１８５５人だった。増加傾向を見せていた大麻取締法犯も２７人減の４５５人にとどまっている。
　その意味からもトップの責任の追及は今後の取り締まりに与える影響は大きい。
　首都東京体感治安は「レベル２（ブルー）」とする。

【悪質商法はうそつき】（警察庁標語）

（う）まい話を信用しない
（そ）そうだんする
（つ）られて返事しない
すぐに契約しない
（き）っぱり、はっきり、断る

★漫画で啓発、特殊詐欺に注意！　強化月間、女性警官が制作―警視庁（２日）時事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100200128&g=soc

★「お金が絡むと詐欺じゃけぇ」　広島の高校生が被害防止ソング（２日）朝日
https://www.asahi.com/articles/ASPB14WBDP9XPITB004.html

★テレワークで特殊詐欺疑い　警視庁、男女６人逮捕（１日）産経
★外国人「受け子」も登場　沈黙の特殊詐欺を確認（１日）産経
★特殊詐欺に関与の疑い　自称ラッパーの男を再逮捕（３０日）共同
★IP電話回線レンタル会社役員ら逮捕 特殊詐欺の資金洗浄関与か（30日）NHK
★「点検商法」で高齢女性から代金詐取か リフォーム会社社員逮捕（３０日）TBS
★「高齢男性とつきあいたい」交際希望装い詐取か 男女2人逮捕（28日）NHK
★神戸山口組長宅に家宅捜索　特殊詐欺事件めぐり―警視庁（28日）時事
★オレオレ詐欺の指示役を逮捕、１６００万円詐取を指示か 警視庁（２８日）TBS