殺人罪で服役後、昨年4月に再審無罪が確定した元看護助手、西山美香さん(41)が滋賀県と国に損害賠償を求めた訴訟をめぐり、県警が無罪判決を否定する準備書面を作成した問題で、県警の滝沢依子本部長は28日、「表現に不十分な点があり、関係者の心情を害したことについて県警察を代表してお詫びする」と述べ、謝罪した。
県議会本会議の一般質問で答弁した。県は今月15日に「心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)である」とする準備書面を大津地裁に提出していたが、三日月大造知事は17日、無罪判決が確定した西山さんを犯人視するような表現について「不適切だった」と謝罪。県警に無罪判決を踏まえた内容に修正するよう求めていた。
滝沢本部長は「無罪判決が確定したことについては重く受け止めており、その認識に何ら変わりはない」と強調。また、内規では県警が作成した書面を県が事前に確認することになっていたが、県警は書面を県側に送っておらず、県は内容を把握していなかった。このことについては「改めて県の担当部局と連携しつつ、必要な手続きを行う」と述べた。
一方、修正については「係争中の案件」として具体的な部分を示さなかった。
西山さんは同県東近江市の湖東記念病院での患者死亡をめぐり、県警や検察による違法な捜査などで損害を受けたとして昨年12月に大津地裁に提訴した。県や国は請求棄却を求めている。
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