上智大生殺害事件から25年 不審人物について新たな目撃情報(7日)NHK
1996年に、東京・葛飾区の住宅で上智大生が殺害され放火された事件は、未解決のまま、まもなく25年になります。
今回、不審な人物についての具体的な新しい目撃情報が寄せられ、警視庁は似顔絵を作成して情報の提供を呼びかけています。
1996年の9月9日、東京・葛飾区の住宅で、上智大学に通っていた小林順子さんが(当時21)何者かに刃物で殺害され、自宅が放火されました。
事件が起きたのは順子さんが留学のためにアメリカに出発する2日前で、現場から犯人のものとみられるA型の血液やDNAが検出されています。
これまでの捜査で、事件が起きた時間帯に現場の住宅の表札を見つめるコート姿の不審な男がいたことが分かっていますが、新たな情報が寄せられ、同一人物とみられる男が少し前の時間帯に15メートルほど離れた路上でも目撃されていたことが分かりました。
男は、年齢が50歳から60歳くらい身長は1メートル50センチから60センチほど、やせ型のつり目で体型に合っていない大きめの黄土色のコートを着て黒のズボンをはいていたということです。
当時、小雨が降っていて黒い傘をさしていたということで警視庁は似顔絵を作成して公開し情報の提供を呼びかけています。
捜査にあたっている警視庁捜査一課の野邊隆之管理官は「25年たっても新しい情報があるということで決して諦めていない。解決を託された最後の砦として改めて捜査をしっかりをやらなければと思っています」と話していました。
事件に関する情報は亀有警察署の捜査本部、電話03−3607−9051や警視庁のホームページで受け付けています。
亡くなった小林順子さんの父親の賢二さん(75)は、事件のあと自宅の跡地に娘の名前をつけた「順子地蔵」を置いて解決を願っています。
新たな目撃情報については去年、賢二さんが地蔵の前にいたところ、事件当時現場近くに住んでいたという女性に声をかけられて、不審な男を目撃していたことを打ち明けられたということです。
この情報はすぐに捜査本部にも伝えられ、女性の目撃情報が詳細で具体的だったため、警視庁は犯人につながる可能性があるとして新たに似顔絵を作成しました。
警視庁は、現場周辺での聞き込みなどを改めて行っています。
賢二さんは、「事件発生からかなり時間がたっているのにこのような情報があるとは驚いた。これまでも情報提供を呼びかける活動を続けてきたが、今回新たな情報が寄せられたことで、まだまだ埋没した目撃情報はあるんだと確信できた」と話しています。
そして、「無限の可能性があった娘の命を絶った犯人には自首してほしい。『犯人が捕まるように頑張っていろんな努力をしているから、順子も応援してね』といつも心の中で呼びかけています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210907/1000069898.html
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