駅放送悪用し障害者に痴漢 被害判明、国が見直し要請(30日)日経
電車への障害者の乗降を車掌に伝える駅員のアナウンスを悪用した痴漢やストーカーなどの迷惑行為が相次いでいる実態が、障害者団体「DPI日本会議」(東京)の調査で明らかになった。改善要望を受けた国土交通省は7月、全国の鉄道事業者に見直しを求める事務連絡を出した。一部の事業者では既に代替手段の検討を始めている。
「〇〇号車ご乗車。降車駅△△」。このような駅ホームのアナウンスを利用した連絡は本来、介助が必要な障害者の存在を車掌に伝え、車いすが扉に挟まれないようにするなど安全確保を目的としている。メモや口頭で直接伝達する方法もあるが、特に首都圏では列車の編成が長く、駅の放送を使用することが多い。
ところが、明らかになった迷惑行為では、こうしたアナウンスで乗車していることを知られた障害のある女性が狙われた可能性が高い。DPIの聞き取り調査では「『ここだ』と言って乗ってきた男性にぴったり後ろにくっつかれ、下着の色を聞かれるなどした」といった事例があった。繰り返し足をさすられた車いす使用者の女性もいた。
また「男性から『品川でしょ。送ろうか』と何度も言われた」「電車内で時折見掛ける男性が自宅周辺におり、後をつけられていると知った」などのケースもあり、32人からの聞き取りで15例の被害報告があった。
要請を受け対策に乗り出す鉄道事業者も。JR東日本によると、これまで同意を得た上でアナウンスをしていた。深沢祐二社長は7日の記者会見で「放送は原則やらない方向で考えている」と表明。一部の線区で導入している社内アプリでの情報共有といった代替手段を検討するとしている。
DPIの佐藤聡事務局長は「被害を受けた女性たちは深い傷を負っており、許せない。駅アナウンスが問題を引き起こしており、一日も早く中止し、他の方法に見直してほしい」と話している。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF300EZ0Q1A930C2000000/
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