中韓メダリストも中傷の標的 SNSの功罪(8日)産経
熱戦が繰り広げられている東京五輪だが、選手の会員制交流サイト(SNS)をめぐっての議論も過熱している。選手自らが情報発信し、ファンと交流できるとあってもはやSNSは欠かせないツールだ。その一方で、ナショナリズムが高まりやすくなる五輪の試合では、勝敗をめぐって自国の選手を一方的に批判したり、試合内容や採点方法をめぐって相手選手を誹謗(ひぼう)中傷したりするなど、匿名性を盾に過激化している。選手のメンタル面にも大きな影響を及ぼしている。
応援メッセージ
「日本の幸運を祈っています。頑張れ! ニュージーランドフットボール」
サッカー日本代表の中山雄太(24)は1日、白板に日本語と英語で書かれた応援メッセージの写真をインスタグラムに投稿した。7月31日、サッカー準々決勝でニュージーランドと対戦し、日本がPK戦を制して準決勝にコマを進めた試合後、ニュージーランドチームが「サプライズメッセージ」を残していたことを紹介した。
この投稿に対して、「感動」「ニュージーランドチームの選手全員にbigup」「素晴らしいスポーツマンシップ」などの称賛メッセージが相次いだ。
こうしたスポーツマンシップにあふれる出来事が五輪の醍醐味(だいごみ)でもある。選手しか入れないロッカールーム内の出来事について、選手の発信によって知ることができるのもSNSならではだ。
インスタグラムで670万人以上のフォロワーがいる体操女子のシーモン・バイルス(24)は精神的ストレスを理由に個人総合決勝などを棄権。インスタグラムのコメント欄には「あなたのことを誇りに思う」「あなたは本当に素晴らしい! これからも応援します」などの応援メッセージが相次いだ。
多くの選手が被害
その一方で、誹謗中傷も多いのが現状だ。
テニスの大坂なおみ(23)が7月27日の女子シングルス3回戦敗退後、ヤフーニュースやツイッターなどに批判コメントが続出。7月28日には徳間書店が業務委託している編集者が、容姿などを中傷する差別的な内容をツイッターに投稿していたとして、同社は契約解除したと発表。公式サイトで謝罪した。
体操男子個人総合で金メダルに輝いた橋本大輝(19)に対しては、採点を疑問視する中国語のコメントが相次いだ。
橋本は自身のインスタグラムに「国の代表として努力してきたアスリートを認め、称賛する人が増え、誹謗中傷とみられる行為が少なくなることを願っています」と投稿した。
体操女子の村上茉愛(24)も5位に入った7月29日の個人総合決勝後、これまでSNSで誹謗中傷を受けたことがあると告白。「見たくなくても嫌なコメントを見てしまい、すごく残念だなと悲しかった」と涙を浮かべて語った。
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https://www.sankei.com/article/20210808-WY7MIOMJHZKGNHYXNIVMM3R5TU/
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