<新型コロナ>首都圏1都3県で自宅療養中の死亡増加 8月のみで計31人(30日)共同
新型コロナウイルス感染者が増え、自宅療養中に亡くなる人が増えている。首都圏の1都3県では今月1~29日、救急搬送後に死亡が確認されたケースやみとりを含め、少なくとも31人が亡くなった。自宅療養者は全国で約12万人いる。十分な治療を受けられずに死亡する患者をなくすには、新規感染者の増加を止める必要がある。(土門哲雄、志村彰太、飯田樹与、中谷秀樹)
◆東京19人、約半数は軽症から急変
30~100歳代の新型コロナ患者19人が自宅療養中に亡くなった。年代別で50代の6人が最多だったが、30代も2人いた。亡くなった人の約半数は発熱やせきなどの軽症だったが、容体が急変したという。
15人は基礎疾患や肥満で重症化リスクが高いとされる患者だった。うち4人は家族の意向により、自宅などでのみとりを選択していた。また、2人は入院調整中で、死亡前日まで症状は比較的安定していたという。
ワクチンについては、18人は接種をしていなかった。残る1人は1回の接種をした後だった。
都の担当者は「自宅療養中に悪化したりしたら、保健所や医療機関などに連絡を。一人暮らしの人は家族や会社、知人と連絡を取り合ってほしい」と話す。
◆神奈川「ギリギリ耐えている状況」
横浜市の60代女性と40代男性、相模原市の50代女性の3人が亡くなった。このほか川崎市で2人が自宅療養中に体調が急変して病院に搬送されたが、間もなく亡くなっている。
30分以上搬送先が見つからないなどの搬送困難事案は16~22日、横浜と川崎、相模原の3市で計514件。前年同期の2.8倍だ。県によると、搬送遅れで亡くなったケースは確認されていないが、「ギリギリ耐えている状況」(県医療危機対策本部室)という。
◆埼玉、応答ない患者への対応怠る
70代男性1人と50代男性2人の3人が亡くなった。このほか、70代男性は23日に容体が急変して救急搬送されたが、その当日、死亡が確認された。県宿泊・自宅療養者支援センターが1日4回、自動音声電話で状況を確認していたが、17日以降応答がないのに、直接電話するなどの対応を怠っていた。多忙だったためと説明している。
◆千葉、30数カ所から受け入れ断られ…
自宅療養中に3人が亡くなった。そのほか、柏市では、感染した30代の妊婦が複数の病院から入院を断られ、早産した新生児が死亡している。
また、市川市の自宅で意識不明になった60代男性が救急搬送されたが、39度近い高熱があり、「コロナ感染の疑いが否定できない」と30数カ所の医療機関から受け入れを断られた。通報から4時間後、搬送先の病院で、脳出血での死亡を確認。市は「感染の有無は不明」としている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/127667
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