「中に人がいる、助けて」 長野の土石流、響くごう音(16日)日経
夜通しの雨音に続き、早朝にとどろく音、響いた「助けて」の声。長野県岡谷市で15日、土石流で子ども2人を含む3人が死亡した。住宅2階の屋根には倒木がもたれかかり、壁や道路を覆った茶色の泥は「除雪車」と書かれた重機で取り除く作業が続けられた。付近では過去にも土石流があり、「誰の身に起きてもおかしくなかった」と住民らは声を落とす。
午前5時ごろ、被害に遭った住宅の向かいに住む会社員、伊藤一也さん(43)は、未明から降り続くザーという強い雨音に、2006年に近くで発生した土石流の記憶がよみがえっていた。
眠れずに2階でテレビを見ていると、ゴロゴロという音が鳴り始めた。「雷かな」と思った直後、自宅が少しずつ震動。音は徐々に大きくなり急いで窓から外を見ると、山が崩れ、茶色く濁った水が道路にあふれ出していた。近所の60代女性も同じころ「どーん」という音がしたと証言する。伊藤さんが外に出ると、土砂は膝下ほどにまで到達。「中にいる人を助けて」という叫び声が聞こえた。土石流に巻き込まれた住宅からはい出てきた女性の悲鳴だった。
1階が土砂でふさがれ、消防隊は住宅横のガレージにはしごをかけて2階の窓から救助を開始。泥まみれの男性や、ぐったりとした男の子が隊員の腕に抱えられてきた。
はい出た女性と救助された男性ははだしだったといい、自宅にあった毛布や靴を手渡した伊藤さん。「15年前に起きた土石流では近くの山が崩れ、甚大な被害が出た。補強工事はされていたのだろうか」と、悔やみきれない様子で話した。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE153CD0V10C21A8000000/
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