長年にわたって大阪府内の司法解剖を担ってきた近畿大医学部法医学教室の元主任教授、巽信二容疑者(66)=懲戒解雇=が、大学から経費を詐取したとして詐欺容疑などで逮捕された事件で、巽容疑者が司法解剖で実施する検査数を水増しして大阪府警に費用を請求し、検査料約5100万円を詐取していたとして、大阪府警捜査2課は16日、詐欺容疑で再逮捕した。共犯者がいるとみて、近大関係者らの関与についても調べる。
再逮捕容疑は平成27年4月ごろから今年3月ごろまでの間、実際には行っていない検査を実施したように記載した報告書を府警に提出し、検査料として約5100万円を近大名義の口座に振り込ませ、だまし取ったとしている。府警は3月から近大への司法解剖の依頼を停止している。
司法解剖では薬毒物、ウイルスなど複数の検査を実施し、項目ごとに単価を決めて近大と契約を締結。検査終了後、府警に実施した検査内容の報告書などを提出すると、委託費が大学に支払われ、大学が法医学教室に配分しているという。
巽容疑者は、解剖に使う医療用品を購入したとする虚偽の領収書などを大学側に提出し、経費計約3800万円を詐取したとして、6月に2度にわたって逮捕され、一部は詐欺罪で起訴されている。
https://www.sankei.com/article/20210716-LUZUE3T4IZNSVB7JQAVU6BPJ5M/