山形県の特産品サクランボが、出荷直前に盗まれる被害が相次いでいる。近年は多くても3件程度だったのが、今年は7件、被害総額は約150万円に上り、JA山形中央会によれば過去10年で最多だ。今年は天候不順によりサクランボの収穫が少ない中での被害。県警が捜査に乗り出し、自治体やJAなどがパトロール活動を実施している。
昨年のほぼ2倍
「1年間、手塩にかけて育ててきたサクランボが盗まれ、本当に悔しい」
サクランボの特産地、山形県東根(ひがしね)市のサクランボ農家、奥山啓治さん(66)は6月19日、高級品種「佐藤錦」100キロ(50万円相当)を盗まれたことに気づいた。前日には何も異常がなかったが、この日、手の届く高さにあったサクランボがほとんど消えていた。農園の13本の木すべてで被害が確認された。
県警によると、6月13日に天童市で発生以降、被害が相次ぎ、29日には東根市の加藤和博さん(55)の農園から佐藤錦や「ナポレオン」、「紅(べに)さやか」計約55キロ(54万7500円相当)が盗まれた。令和2年の被害は3件、総額90万円で、今年の被害7件、約150万円は、ほぼ2倍といえる。
https://www.sankei.com/article/20210713-ZRBCJRCJ6BLKTDEGJIKA3D2IPM/