電気工事会社を告発 ３７００万円脱税容疑―名古屋国税局（７日）時事

　架空の外注費を計上して約３７００万円を脱税したとして、名古屋国税局が法人税法違反などの疑いで、電気工事会社「鈴鹿テクノ」（三重県鈴鹿市）と同社の森大樹代表（６４）＝同市住吉＝、妻の和代取締役（６４）＝同＝の２人を津地検に告発したことが６日、関係者の話で分かった。告発は６月３０日付。

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　関係者によると、森代表は自宅の工事費用や親族への資金提供などを外注費と偽り、経費を水増ししていた。２０１７年１２月期と１８年１２月期で所得計約１億１２００万円を隠し、法人税など約３７００万円を脱税した疑いが持たれている。
　和代取締役は親族や知人などを取引先に装って架空の外注費を支払い、その金額の約８割を返還させていた。
　国税局は２０年９月、森代表の自宅を家宅捜索し、現金約６０００万円などを発見。不正に得た資金は、株投資や貴金属の購入などに充てていたとみられる。
　森代表は取材に対し、事実関係を認めた上で「修正申告を済ませ、納付もした。本当に申し訳ない」と話した。
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