警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(20、21日 単位・レベル)
防ぎようがないのか詐欺犯
【治安うんちく】
特殊詐欺―新型コロナウイルス感染症並みに「抑えようのない犯罪」である。犯人の口述が極めて巧妙で、ひと言で「〇〇という電話には気を付けましょう」と言っても、その内容「〇〇…」がコロコロ変わるので、一概に注意喚起する文言が無い。以下は警視庁が発している特殊詐欺のアポ電の内容だ。
「あなたのカードで買い物をしようとしている人がいます。不審だったので店でその人を引き留めています。カードのことで銀行協会から電話が来ると思います。」
「携帯電話を落としてしまった。交番から電話あった?」
「累積医療費の還付金があります。封筒を送りましたが、届いていますか。無人ATMで申請書を発行できます。携帯電話とキャッシュカードを持ち、ATMまで行ってください。」
「〇〇警察署で逮捕した犯人があなたのことを知っていると言っていますが、この人のことを知りませんか。」
「カードと通帳を拾いましたが自宅にどのくらいお金を置いていますか。」
「医療費を過重に支払いされていたので、還付されます。還付するための手続きの書類を送りましたが、期限が切れたのでご連絡しました。手続きをするために今日中に銀行へ行って下さい。」……
…… …… …… ……
令和3年5月の1か月間の警視庁館内の詐欺事犯の認知件数は556件。この結果、今年5月現在としては3057件にのぼる。
最も多かったのは中央区の620件。これに世田谷区の163件、新宿区の135件、渋谷区の126件などと続くが、なぜか中央区が異常に多いのだ。
23区で最も少なかったのは荒川区の23件。5月ひと月でも中央区は135件発生しているのに荒川区はたったの3件。
中央区は9万6000世帯で人口は17万人。荒川区は11万7000世帯、人口は21万人とかなりの差がある。なのに詐欺事犯は逆転しているのだ。
この差はなんなのか?残念ながらこの分析がない。詐欺犯にとって最大の武器は名簿だ。しかも、その名簿を利用して弱点を突いてくるから始末におえない。
この漏えい先に問題はないのか?
【事件】東京五輪の事前合宿中に大阪府泉佐野市の滞在先から所在が分からなくなっていたウガンダ選手とみられる男性が20日午後、三重県四日市市内で見つかった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021072001010&g=soc
首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【悪質商法はうそつき】(警察庁標語)
(う)まい話を信用しない
(そ)うだんする
(つ)られて返事しない
すぐに契約しない
(き)っぱり、はっきり、断る
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