マッチングアプリを通じて知り合った相手から暗号資産(仮想通貨)などの投資を持ちかけられ、トラブルにつながるケースが相次いでいる。甘い言葉をささやかれ多額の資金を投入するも、急に相手と連絡が取れなくなり、数千万円もの損失を被った人も少なくない。「同じような被害者が出ないことを願う」と、被害に遭った男性が産経新聞の取材に応じ、だまされた手口を明かした。
「彼氏を探している」
「日本人の男性は優しいから彼氏を探している」
昨年12月、愛知県に住む40代の男性会社員のもとに、始めたばかりのマッチングアプリを通じてこんなメッセージが届いた。送り主は、36歳のシンガポール人女性を名乗る人物。新型コロナウイルスの影響でテレワークが多く、人と接する機会を求めていた男性は女性と無料通信アプリ「LINE(ライン)」のIDを交換し、メッセージのやり取りを始めた。
女性がほどなく持ちかけてきたのは、仮想通貨取引だった。「相場が良いから一緒に勉強しよう」と言われ、「これだけ稼いでいる」と自身の運用状況を誇らしげに示してきた。男性は誘いに応じ、仮想通貨の大手取引所に登録して30万円分を購入。女性に勧められるがまま、海外の取引サイトへ全額送金した。すぐに利益が出たことから、徐々に入金額を増やしていったという。
優しいメッセージも
だが、600万円ほど入金したところで取引は強制終了され、大きな損失を被った。それでも、女性はさらに追加投資を勧め、連日のように「仕事お疲れ様」「ちゃんとご飯食べてね」と優しいメッセージを送ってきた。「コロナ禍で寂しい生活の中、ついその気になってしまった」。男性はカードのキャッシングなどからも借り入れて取引を続けた。
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