北海道紋別市沖で紋別漁協所属の毛ガニ漁船「第8北幸丸」(9・7トン)とロシア船「AMUR」(アムール、662トン)が衝突、第8北幸丸が転覆し乗組員3人が死亡した事故で、第8北幸丸側が賠償金の担保としてアムールの差し押さえを旭川地裁に求めていたことが2日、分かった。地裁は申し立てを認め、同日、船を差し押さえた。
第8北幸丸側の代理人弁護士によると、アムール側との補償をめぐる交渉が難航、船がロシアに戻ると交渉がさらに困難になることから、5月31日に差し押さえを申し立てた。代理人弁護士は「事故で3人も亡くなっている。アムール側に誠実な対応を求めたい」と主張。話し合いが進まなければ、民事裁判を起こす考えも明らかにした。
事故は5月26日午前6時ごろ、紋別港の北東沖約23キロのオホーツク海で発生。第8北幸丸の乗組員5人のうち、機関長ら3人が亡くなった。当時は霧で視界が悪かった。
紋別海上保安部が業務上過失致死容疑などを視野に、双方の船長らから任意で事情を聴くなど事故原因を捜査している。
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