東京五輪のPV会場の代々木公園、都のワクチン大規模接種会場に転用へ 小池知事が所信表明（１日）共同

東京都の小池百合子知事は１日の都議会本会議で所信表明を述べ、東京五輪・パラリンピックで都が実施するパブリックビューイング（ＰＶ）会場の代々木公園を、新型コロナウイルスのワクチン接種会場に転用することを表明した。本会議終了後、小池知事は報道陣の取材に応じ「１日も早く多くの皆さまに受けてもらえる態勢を区市町村や国と連携しながら進めていく」と述べた。
　都は、中央区の築地市場跡地にワクチンの大規模接種会場を設け、８日から運用を開始する予定。しかし同跡地は東京五輪・パラリンピックの車両基地となることから３０日で閉鎖になり、対象者の２回目の接種会場として、都は別の場所の確保を検討していた。
　小池知事は「やっぱりゲームチェンジャーのワクチン、これに尽きてくる。１日も早く多くの皆さまに受けてもらえる態勢を区市町村や国と連携しながら進めていく」とし、五輪開幕までは築地会場の代替として代々木公園のＰＶ会場を有効活用する方針を示した。
　代々木公園でのＰＶをめぐっては、新型コロナウイルスの感染拡大で五輪中止を求める声が高まる中、人を集めるイベントのために緑を減らす作業に疑問が相次ぎ、ネットなどで反対の声が広がっている。

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