警視庁管内体感治安

首都東京体感治安（１７、１８日　単位・レベル）
区長は警察官OBだった
【治安うんちく】

 刑法犯認知件数が戦後最も少なかった昨年より今年はさらに減少していると書いたが、今、日本の犯罪抑止策は歴史的な記録更新を続けていると言っても過言ではない。
　犯罪の抑止―と言えば思い出されるのが、１９９４年アメリカニューヨーク州のジュリアーニ市長の「割れ窓の理論」。建物のガラス窓が壊れているのを放置すると次から次に壊され、誰もが注意を払ってくれないことから、それが住民のモラルの低下に繋がり、安全確保の協力が得られなくなるというもの。
　１７日の読売新聞の地方版に掲載されていたのが、東京都足立区の治安問題。同紙によると同区の令和２年の刑法犯が２年連続で戦後最小を記録しているという。
　そういえば、同区の区長は女性。警視庁の女性警察官OBなのだ。かつて生活安全部の元同僚の女性警察官から国際捜査課に在職した優秀な警察官だったと聞いている。
　その女性区長は警察OBらしく治安対策にも長けている。なんと、アメリカの割れ窓の理論ではないが「ビューティフル・ウインドーズ」という運動を実施しているという。
　きれいに街並みを維持することが住民同士の交流活動に結びつくというのだ。
　…　…　…　…　…
　警視庁によると同区の刑法犯認知件数の推移は令和元年は４７６４件だったが、令和２年は１０７１件も減って３６９３件になった。
　中でも侵入盗は２００件が７２件も減って１２８件になり、粗暴犯も３６５件が７１件も減少して２９４件、殺人などの凶悪犯も２７件から８件も減って１９件になるなど罪種別でも減少傾向が著しい。
　同区はさらに、パトロールにAIを導入。犯罪が起こる恐れのある場所を重点的に回っているというのだ。
　さすが、元プロの手腕である。今は、取締は犯罪者以上に知恵を出さなければならない時代である。
　首都・東京体感治安は「レベル２（ブルー）」とする。
　　
【悪質商法はうそつき】（警察庁標語）
（う）まい話を信用しない
（そ）うだんする
（つ）られて返事しない
すぐに契約しない
（き）っぱり、はっきり、断る

★電子マネー詐欺　コンビニの封筒で注意喚起　埼玉（１７日）産経
https://www.sankei.com/article/20210617-AYQC67M2JVKFNGXEACQ4OZGRTU/

★人気タレント事務所かたり現金詐取で男逮捕 偽造写真で信用させる（１７日）TBS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4294144.html
★詐欺疑いで高校生ら18人摘発　持続化給付金、警視庁（１７日）共同
https://nordot.app/778110254626734080?c=39546741839462401

★ATMで広がる携帯禁止　還付金詐欺阻止へ、電波遮断も（１７日）日経
★６０代女性、還付金名目で９９万円だまし取られる（１７日）産経
★息子装い特殊詐欺未遂で暴力団幹部ら逮捕、高齢女性に息子おらず発覚（１６日）TBS
★【独自】トランクルーム“投資詐欺”約１００人が８億円以上出資か 明日集団提訴へ（１６日）TBS
★特殊詐欺、コンビニで水際対策　埼玉県警とローソン（１５日）産経
★“国際ロマンス詐欺”でカメルーン人逮捕 グループの指示役か（１４日）NHK
★元郵便局長を詐欺容疑で逮捕 詐取額“25年間で12億円余” 長崎（１４日）NHK
★婚活詐欺事件で男再逮捕 被害者がニュースをみて事件発覚（１０日）TBS
★詐欺警戒情報 先週３５件 ７３３７万円被害 松戸 柏多発（８日）NHK