遺族ら検審に申し立て 「心から笑えない」―大津死傷事故2年(7日)時事
大津市の交差点で2019年5月、保育園児ら16人が死傷した事故で、遺族ら11人は7日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で書類送検された直進車の女性(64)を大津地検が不起訴としたのを不服として、大津検察審査会に審査を申し立てた。
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申立書は、女性が交差点を直進する際、減速する注意義務を怠り、右折車の動向に留意せず、安全を確認しないまま漫然と直進した過失があると指摘。遺族は「直進車のドライバーは右折車に気が付いてから全くブレーキを踏んでいない。検察審査会の皆さんはしっかりと判断してほしい」と訴えている。
事故発生から8日で2年。2歳の息子を事故で亡くした父親が7日、コメントを発表し、苦しい胸の内を明かした。
父親は「悪い夢をずっと見ていて、目が覚めたら息子が元気に走り回っているような不思議な気持ちのままでいる。でも2年たっても目が覚めない。現実だからだ。寂しい。悲しい。つらい」と心情を吐露。「普通に成長していればいろんなことをやらせてあげられたはずだが、かなわないことが悔しい」とつづった。
「私たちの中で息子は生きている」と考え、誕生日などにプレゼントを買い、息子が遊んでいる姿を妻と想像して笑い合っているという。一方で「息子がいないことは私も妻も分かっている」とし、「日常のたわいないことで笑うことはあっても、心から笑うことはない。私たちの笑顔は罪悪感のような思いを胸に隠しながらの笑顔だ。以前のような笑顔になることはもうない」と嘆いた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021050700991&g=soc
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