アパート階段崩落 女性死亡 ほかの物件でも ずさんな工事か(17日)NHK
先月、東京 八王子市のアパートで階段の一部が崩れ落ちて住人の女性が死亡した事故で、工事を行った神奈川県の建設会社のもとで働いたことがあるという職人の男性がNHKの取材に応じ、ほかの複数の物件でもずさんな工事が行われていた実態を証言しました。
先月17日、八王子市のアパートで階段の一部が崩れ落ちて住人の58歳の女性が死亡した事故では、踊り場に木材が使われ、階段との接続部分が腐食していたことが分かっています。
工事を行ったのは神奈川県相模原市の建設会社「則武地所」で、この会社のもとで複数のアパートなどの建設に携わったことがあるという職人の男性がNHKの取材に応じました。
男性によりますと、則武地所が手がけたアパートでは会社の幹部が階段の工事を行っていて、今回、事故が起きた八王子市のアパートのように踊り場に木材が使われるケースが多かったということです。
また、階段の踏み板が人が乗ると曲がるほど薄かったり、接続部分の溶接が不十分だったりと、一見して危険だと分かる状態のものばかりだったとしています。
男性は「階段は踏み板の形がそろっていないような雑な作りで、『これで大丈夫なのか』『落ちるんじゃないのか』と現場の人たちはみんな話していた。怖いので、階段ではなく作業用の足場で上り下りしていたほどだ。則武地所の幹部からは『アパートは入居者にとっては自分の財産ではないので、多少仕上がりが悪くてもクレームは来ない』と言われたこともある」と話しています。
さらに、八王子市のアパートのほかにも、階段の一部が落ちるなどして社員が現場で対応にあたったケースが複数あるということです。
今回の事故について、男性は「ついに起きてしまったというのが正直なところだ。今思えば、私たち職人の側から『おかしい』と告発することもできたかもしれない。しかし、当時はやり方に納得できない職人は辞めていき、結果的に目をつぶることになってしまった」と話していました。
国土交通省が他のアパートに現地調査 腐食も確認
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210517/k10013034731000.html
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