大阪府、飲食店「見回り隊」倍増へ 緊急事態宣言に備え（２２日）日経

大阪府の吉村洋文知事は21日の記者会見で、飲食店の新型コロナウイルスの感染対策を確認する「見回り隊」の体制について、現在の300人から600人に倍増する方針を明らかにした。緊急事態宣言が発令された場合の措置で、対象エリアを現在の大阪市内から府内全域に広げる考えも示した。
府は緊急事態宣言の発令を政府に要請し、飲食店の休業要請では①全面休業②土日祝日休業、平日は酒類の提供自粛と午後8時まで営業③酒類の提供自粛と午後8時まで営業――の3案を示して協議している。吉村氏は21日、「飲食にはライフラインの側面がある」として、土日祝日休業の案が望ましいとの考えを示した。
府は宣言に準じた措置を取れる「まん延防止等重点措置」が適用された5日から大阪市内の飲食店約6万店舗を対象に見回りを実施している。5～18日に7302店の対策状況を確認し、チェックではアクリル板の設置は65.7%、適切な換気につながる二酸化炭素を測定するセンサーを設置している店は51.2%にとどまった。見回り隊の規模を倍増することで、感染防止対策の徹底を図る考えだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF2180E0R20C21A4000000/