“子どもが虐待で頭にけが” 半数で「一時保護」実施 厚労省(20日)NHK
子どもが虐待で頭にけがをした疑いがあるとして、全国の児童相談所が対応したのは2019年度、240件余りに上り、およそ半数で保護者から引き離す「一時保護」が実施されたことが、厚生労働省の研究班が行った調査でわかりました。
5歳未満の子どもに強い力を意図的に加えて起こる頭のけがは「AHT=虐待による乳幼児頭部外傷」と呼ばれています。
厚生労働省の研究班は「AHT」への対応について、去年12月からことし1月に全国の児童相談所、220か所を対象に調査し、171か所、率にして78%から回答を得ました。
それによりますと、2019年度に「AHT」の疑いがあるとして児童相談所が対応したのは、合わせて243件に上ったことがわかりました。
このうち、子どもの安全を確保するために、児童相談所の判断で保護者から引き離す「一時保護」が行われたのは125件で51.4%でした。
また、243件のうち、けがの状態などについて最初に診断した医師とは別の医師などにも意見を求める「セカンドオピニオン」を実施したのは98件、率にして40.3%でした。
児童相談所からは「調査をしても、けがの原因が故意か事故かの判断が難しい」とか、「セカンドオピニオンを求める専門家の確保が難しい」などと課題を指摘する声も多く聞かれたということです。
厚生労働省の研究班は、「判断が難しくても、家庭内で子どもの安全が害される養育の環境があった可能性を踏まえ、援助方針を決めることが重要だ」と指摘しています。
厚生労働省は今年度、児童相談所への詳しいヒアリングを実施し、どのように対応すべきか検討する際の参考になる事例集をとりまとめることにしています。
「AHT」が争点となった虐待事件では、転倒や病気でも同じ症状が起こる可能性が否定できないとして無罪判決が相次いでいます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210420/k10012984561000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_006
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