不動産会社４社を告発 １億円脱税容疑―名古屋国税局（１５日）時事

架空の経費を計上して１億円余りを脱税したとして、名古屋国税局が法人税法違反などの疑いで、不動産会社「ケーアイシー」（東京都新宿区）など４社と、この４社を経営する郷佑光代表（６６）＝新宿区下落合＝を名古屋地検に告発したことが１４日、関係者への取材で分かった。告発は２月９日付。
　関係者によると、ケーアイシーなどはパチンコ店や大手小売店などから家賃収入を得ていたが、架空の修繕費や清掃費を経費に計上して利益を過少申告する手口で、４社で計約４億４２００万円の所得を隠したとみられ、２０１８年８月期までの３年間で約１億４００万円を脱税した疑いが持たれている。
　得た資金は、関連会社の運転資金や遊興費などに充てたとみられ、追徴課税額は１億８０００万円を超える見通し。
　郷代表は取材に対し、「既に、国税局の指摘額通りの修正申告書を提出し、納税も済ませた。今後は、適正申告に努める」とコメントした。
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