韓国検事総長が辞意 文政権と対立、捜査権剥奪法案に反発(4日)産経
【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権や与党「共に民主党」と対立してきた検察トップの尹錫悦(ユン・ソンヨル)検事総長が4日、辞意を表明した。与党が検察から捜査権を奪う法案を推進していることに反発したものだ。
尹氏は、ソウルの最高検前で記者団に対して「この国を支えてきた憲法精神と法治システムが破壊されている」と言及。「私は社会が積み上げてきた正義や常識が崩れるのをこれ以上、見ていられない。検察で私ができる仕事はここまでだ」と述べた。
尹氏率いる検察が文政権の絡む不正疑惑を次々捜査してきたのに対し、文政権は、秋美愛(チュ・ミエ)前法相が尹氏の懲戒処分を請求するなど、尹氏の排除に動いてきた。
文政権は、検察の力をそぐため、汚職や経済事件など一部の捜査を除いて検察の捜査権を警察に移したり、政治家や検事らの不正について独立して捜査する機関を新たに立ち上げたりと「検察改革」を進めてきた。だが、与党は、捜査権と起訴件を分離させ、捜査権は「重大犯罪捜査庁」と称する新たな機関に移管し、検察には起訴権だけを残す法案を推進し始めた。尹氏は「腐敗が幅を利かせるようになる」と激しく反発し、職を賭して反対する意思を示していた。
尹氏に対しては、次期大統領への出馬を期待する声もある。
https://www.sankei.com/affairs/news/210304/afr2103040015-n1.html
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